ever green




――――貴方とこうして出逢えた事が、奇跡。


綺麗な瞳を持つ貴方に。誰よりも純粋な瞳を持つ貴方に。
貴方にこうして出逢えたこと。そして。そんな貴方を愛せたこと。
それが何よりも。何よりもの、しあわせです。


貴方だけを、愛しています。


髪に絡まる指が。そっと私の髪を撫でる指先が、何よりも優しいから。
「…リュカさん…本当に……」
その指先を感じながら、私はそっと貴方を見上げた。今でもまるで夢を見ているような感覚で。目が覚めたら全てが消えてしまいそうな、そんな感覚で。
「…本当に私で…よかったのですか?」
逞しいその胸に顔を埋めながら、私は小さな声で尋ねた。こんな風に熱い肌を重ねた後に聴くなんて…私は卑怯かもしれない。けれども。けれどもやっぱり何処かに消えない不安があった、から。
「どうして、フローラ。俺は…君が好きだ…初めて逢った時から、ずっと」
髪を撫でながら、貴方はそう言ってくれた。静かな瞳で、けれども強い瞳で私に告げてくれたから。だから、私は。私は少しだけ…強くなれるような気がした。


風のような人、だった。貴方は私にとって風でした。
今まで大切に護られ、優しい小さな世界しか知らなかった私に。
そんな私の前に現れた、強くそして輝く風。
それが、貴方でした。貴方だけが、教えてくれました。
外の世界を。私の知らなかった世界を。そして。

…そして、私が今まで知らなかった…気持ちを……


「…君を初めて見た時…ひどく暖かかったんだ……」
「…リュカ…さん?……」
「まるで春風のようにそっと、俺のもとに飛び込んで来た。それが何よりも」

「…何よりも…眩しかったんだ……」

貴方はそっと微笑って、そして。そしてそっとキスをしてくれました。優しいキスを。柔らかいキスを。そして。そしてもう一度私をきつく抱きしめてくれました。


「…君が好きだよ、フローラ……」
抱きしめた肌から感じるぬくもりが次第に熱くなる。このまま触れ合ったまま溶けてしまいたいと、思うほどに。肌から伝わる熱さが。
「…リュカさん…いいえ…あなた……」
次第に私の瞳を潤ませ、そして睫毛を震えさせる。身体の芯が疼いてきて、そして。そして再び私を。
「…あなた…あの…もう一度……」
それ以上の言葉を言うのが耐えきれなくてぎゅっと目を閉じたら、貴方はそっと。そっと私の瞼にキスをして。

「―――ああ…もう一度…愛し合おう…フローラ……」


一度達した身体は、直ぐに快楽の火種を宿らせた。貴方の傷だらけの大きな手が私の肌に触れるたびに、まるで火傷したようにその個所が朱に染まってゆく。
「…あぁっ…んっ…はぁっ…ん……」
貴方の指が、好き。細かい傷がいっぱいあるその指が。この指が今までどんなに貴方が苦労をしてきたか、全てが物語っているから。
「…あぁ…あ…リュカ…さ…んっ…あんっ……」
指が敏感になった乳房を揉み、そのまま尖った果実を指の腹で転がした。それだけでびくびくと私の身体は反応を寄越す。貴方の指に馴染む身体へと変化してゆく。
「…あぁんっ…はっ…くふぅっ……」
熱くなってゆく身体、甘くなってゆく吐息。その全てが貴方だけに。貴方だけに、捧げるものだから。ただ独りの、貴方だけに。
「…フローラ…綺麗だよ…全部、綺麗だ……」
「…ああんっ…リュカ…さっ…ああんっ……」
唇と指先が私の敏感な個所を滑ってゆく。先ほど付けられた紅い痕を辿るように、滑ってゆく。私は貴方の舌と指が的を得るたびに、鮮魚のように跳ねた。
「…あぁ…あっ!」
貴方の指が偶然に辿りついたとでも言うように、私の秘所に触れる。そこは既にしっとりと濡れていた。
「…くふっ…ん…はぁっ…あぁ……」
くちゅくちゅと中を掻き乱されながら、私はびくびくと身体を震わせた。貴方の指が私の中を掻き乱し、そして剥き出しになったクリトリスに触れた。先ほど愛し合った痕の残るソコは、もう痛いほどに張り詰めている。
「…ああんっ…あんっ…あんっ!」
親指と人差し指でぎゅっと摘まれ、そのまま爪を立てられた。その瞬間稲妻が走ったように身体が跳ねて、私の意識を一瞬飛ばした。
「…あんっああんっ!…ふぁっ……」
口許から唾液が零れてくる。けれどももうそれすらも気にならなくなっていた。ただ私は貴方の指先が与える激しい刺激に身体を波立たせるだけで。もうそれしか。それしか、考えられなかったから。
「…あぁぁ…ぁぁぁ…リュ…カ…さ…っ…私…私…もぉっ……」
何時しか無意識に私は腰を貴方に押し付けていて、更なる快楽を求めていた。あれだけ抱かれる前にあった羞恥心は、何時しか貴方の前では崩れ去っていた。
貴方が、欲しかった。羞恥心よりも、何よりもただ。ただその気持ちが私を支配したから。
「…もぉ…私…っリュカ…さんっ…貴方が……」
貴方とひとつになって。そして。そしてもっと私を安心させて。貴方に愛されているんだと。貴方も私を求めてくれているんだと。それを感じたいから。それを、感じたくて。だら私は。私は……。
「―――俺も…君が欲しくてこんなになっている」
「…あっ……」
私の手を貴方は掴むと、自身まで導いた。それは確かに私を求めて息づいて、そして滾っている。私を求めて熱くなって、いる……。
「…欲しいよ、フローラ…きりがない…愛している……」
「…リュカ…さん…私も…私も…貴方だけを……」
貴方の前では何も隠さなくてもいい。貴方の前では…私は全てを曝け出していいのだから。


擦れあう媚肉と、中を引き裂くように挿ってくる熱さが私を何よりも悦ばせた。
「…ああんっ…あああんっ!!」
ぐちゃぐちゃと繋がりながら、私達は自らを抑える事なく激しく腰を振った。深い場所まで繋がりたくて、何度も何度もその熱を求め合った。
「…リュカ…さん…っリュカさ…ん…あああっ……」
背中に爪を立てた。貴方の背中は傷だらけ。そんな貴方の背中にまた傷を付けてしまうことが少しだけ罪悪感を覚えたけれど。けれども貴方が付けていいと、言ってくれたから。
「…ああ…もぉ…私…私…あぁぁ……」
「俺もだよ、フローラ…一緒に」
「…リュカ…さんっ…リュカさんっ…ああああっ!!」
限界まで貫かれて、私は我を忘れて貴方の背中に爪を立てた。血が、溢れ出るほどに貴方の背中に。



私の前には『優しさ』という無数の扉があって。
無数の扉があって。それが私を閉じ込めていた。
暖かいそしてぬるま湯のような世界に、ずっと。
ずっと私は閉じ込められていたの。


本当はこころの何処かで、違う世界へ飛び立ちたいと願っていた。



差し出されたのは貴方の手。傷だらけで、でも優しい手。
私を連れ出してくれる、その手があれば。
「…連れていって…くださいね……」
私は何処にも行ける。私は何にでもなれる。
貴方がいれば。貴方がいてくれれば。
「…貴方の旅に…私も連れていってくださいね」
私はどんなことも、決して怖くはないから。




私の言葉に貴方はそっと微笑って言ってくれました。ずっと一緒にいよう、と。


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