―――あたしは、籠の中の小鳥。
ただ、鳴く事しか許されないの。
ただそれだけしか、許されていないの。
この声で、鳴く事しか。
羽が、欲しいな。
自由に空を飛べる羽が。
真っ白な羽が、欲しいな。
「そう、いい子じゃ…サラ…」
ベッドの横の炎だけがこの部屋の照明だった。薄暗く闇だけが支配する室内に、人形のような白い肌だけがくっきりと浮かび上がる。
「お前は大事なわしの孫…わしの言う事だけを聞いておればよい」
陶器のような白い肌。それはまだ瑞々しく幼さを残す。まるで一体の人形のように大きなベッドに横たわる裸体。そしてその上に漆黒の布を被った老人が跨っていた。
「―――」
サラは無言で自分の祖父を見上げた。皺だらけの顔、醜い顔。自分を見つめる粘り気のある視線が何よりも嫌いだった。そして。そしてこれから自分にされる行為が…何よりも嫌いだった。けれどもその行為を拒絶する事も、逃げる事も自分には許されなかった。許され、なかった。自分は籠の中の小鳥。鳴く事しか許されない繋がれた小鳥。
「これは高貴な儀式なのだからな。お前がわしの孫でそして闇魔法を受け継ぐ為の…儀式なのだからな」
卑下た声でマンフロイは言うと、醜い顔で笑いながらまだ膨らみすらないサラの胸に触れた。お飾りのように乗っかっている乳首をぎゅっと摘むと、ぴくんとサラの身体が揺れた。
「やっ!」
拒絶の言葉を許されるのはこうして触れられている時だけだった。この時だけはマンフロイはサラから嫌がる言葉を許す。いやむしろ望んでいるようにすら思えた。
「いやっ…やめてっおじいちゃん…痛いっ……」
胸の果実が真っ赤になるほどにマンフロイは握り締めた。このまま潰れてしまうのではないかというほどに強く。その痛みにサラの大きな瞳から涙が零れる。それが益々マンフロイの手の力を強める事となった。
「いやあっ痛いっ痛いよぉ…おじいちゃん…止めて……」
ぽろぽろと涙を零すサラを満足げに見つめると、マンフロイは空いた方の突起を口に含んだ。かさかさの老人特有の唇がサラの胸に吸い付く。ちろちろと舌で嬲りながら、軽く歯を立てて噛んだ。その途端小さな身体がピクンと跳ねる。
「いやぁ…やめてぇ…痛い…痛いよぉ……」
両の胸を征服されてサラは耐えきれずに首を振る。まだ幼い身体にとってその行為は痛み以外の何者でもなかった。それでもマンフロイはサラの嫌がる姿を悦ぶように執拗にソコを攻め立てた。
「…痛い…痛いよぉ…おじいちゃん…止めてぇ……」
「我慢するんじゃサラ…これもお前の為じゃ」
「いやぁ…いやだよぉ…止めて……」
「このわし自らお前を闇魔法の使い手に育てているんじゃ、我慢しろ」
「いやぁぁ…いやいや…ぁぁ……」
サラは首を左右に振って拒否をしたが、それは許されなかった。まだ子供の未熟な身体を、老人の舌が指先が滑ってゆく。そのべとべととした感触がサラには気持ち悪くて堪らなかった。早く開放して欲しいとそれだけを願っていた。けれどもそれは決して許されないと知っている。これから先自分にされる事を、知っている。
「―――あっ!」
身体中を舐っていた舌がサラの秘所へと辿り着く。まだそこには毛すら生えておらず、つるりとしていた。けれどもマンフロイは強引に脚を開かせると、そのまだ蕾のままの秘所に舌を這わせた。
――――ピチャピチャ…と、濡れた音を立てながら。
「…いやぁ…ぁぁ…やだぁ……」
子供である筈のソコは、マンフロイの舌でゆっくりと花びらを開かされてゆく。それがこの行為を、決して初めてではない事を物語っていた。
やっくりと花びらは開かれ、何時しかひくんひくんと蠢き舌を迎え入れていた。
「やぁ…ああんっ…あぁぁ…やだぁ…ソコやだぁ……」
電流が走るような感覚にサラは耐えきれずに首を左右に振った。けれども舌の動きは止まる事はなかった。犬のようにマンフロイの舌が綺麗なピンク色をしているサラのソコをぺろぺろと舐める。
「…ああ…あぁ…やだよぉ…あついよぉ…あつい……」
何時しかソコからは愛液が滴り始めた。まだ子供の初潮も来ていない身体なのに、先にっちを教え込まれていた。
「熱いか?もっと熱くなるがよいぞ」
「―――あぁっ!!」
舌が離れたと同時に指が入ってきた。皺だらけの指が窄んだ秘所に突っ込まれる。幼いソコは異物を排除して、それが逆に締め付ける事となってしまう。ぎゅっぎゅっと内壁が指をきつく締め付ける。
「…あぁ…やぁ…あぁ…あつい…あついよ…変に…なるぅ…あぁ……」
ぐりぐりと指を中で掻き乱しながら、外側をなぞった。それだけでソコは生き物のように蠢いた。どろりと、蜜が指先に溢れてくる。
「よし、そろそろいいかな?さあ、わしが直々にお前に魔力を打ち込んでやろう」
サラの脚が限界まで広げられるとそのまま細く小さい腰を掴まれた。入り口に硬いモノが当たったと思った瞬間、それはめりめりと音を立てながらサラの中に入ってきた。
「あああああっ!!!!」
ずぶずぶと音を立てながら、ソレはサラの中に収まってゆく。幼い器官に貫かれる楔。これが老人のものでなければサラのソコは引き裂かれていたのだろう。現に初めてマンフロイに犯されたとき、サラのソコからは激しい出血があったのだから。
「いやぁぁ…あああ…痛い…痛いよぉ……」
「嘘を言え。こんなにもわしを飲み込んで…いやらしい奴だ」
「いやぁっあああっぁ…動かないでぇ…あぁ……」
小さなサラの身体がガクガクと揺さぶられる。ベッドから宙に浮くように揺さぶられ、長い髪が揺れた。マンフロイは夢中になってサラの中に自らの楔を打ち付ける。老体とはいえ、ソレは充分にサラを傷つけ、引き裂いていった。
「いやあっいやあっああああっ!!!」
「ククク、さあ受け取るがいい。わしの魔力をな…存分にな……」
サラの中のマンフロイが限界まで膨れ上がる。更に深くマンフロイは貫くと、その中に白い液体をぶちまけた……。
「いやあああああああっ!!!!」
どくんどくんと、音がする。
あたしの中に闇が入ってくる。
真っ黒な闇があたしを汚してゆく。
イヤだよ…イヤだよ…あたし…
…あたし…闇魔法なんて…いやだよぉ………
「クク、わしの可愛い小鳥…もっとその可愛い声を聞かせておくれ」
声が枯れるまで、あたしの中に闇が入れられた。
いっぱいいっぱい、入れられた。
あたしはその間鳴く事しか許されないの。
あたしは鳴く事しか出来ないの。あたしは。
あたしは、籠の中の小鳥。おじいちゃんの、籠の中の小鳥。
―――ここから、抜け出したいよ……
翼が、欲しいな。
大きな翼が、自由な翼が。
ねえ、それは。
それは、光なの?
闇とは反対の…光、なの?
…だったらあたし…光の魔法が…欲しいな……
この籠から抜け出して、そして自由になる為に。
あたしは。あたしは、手に入れる。
きっと手に入れる、光を。光の魔法を。
きっと、きっと手に入れるから。
…そして必ず、この籠の中から抜け出すから……