CRACK EYE

―――私は、可愛い犬を一匹飼っている。


「もっと、腰を上げるんですよ」
低く耳の奥まで刺激するような声が頭上から降って来る。その声に従うように、若宮は腰を限界まで上げた。この声に逆らう事は…今の自分には出来なかった。
「…こう…ですか?…指令……」
上司の命令は絶対だと教え込まれ、そしてインプットされてきた頭脳はただ。ただ言葉に従う事しか出来ない。例えかつて自分が、育ててきた相手であっても。
「くすくす、もっと見えるようにですよ」
善行の、眼鏡の下の表情は若宮からは伺うことは出来なかった。うつぶせにされて、全裸にされて、一番恥ずかしい個所を暴かれ。ただ羞恥の為に俯くしか出来なかったから。
「…で、でも…これ以上は……」
「だったら指で、広げなさい」
命令口調で言われれば、それは若宮にとって『絶対』以外ありえない。それ以上の羞恥心が頬を身体を染めたとしても、逆らう事は出来ないのだ。のろのろと指が自らの秘所へと導かれ、柔らかい媚肉に指を掛ける。
「…あっ……」
軽く蕾を押し広げただけで、ソコはひくひくと震えた。善行によって開発され、開花された花びらは微かな刺激も逃しはしなくなっていた。
「もっとですよ。中までよく私に見えるようにね」
「…し、指令…自分は……」
「出来ないとは、言わせませんよ」
声はあくまでも穏やかだった。けれどもその裏に隠された絶対的な含みが、若宮を絶望へと追いやる。
―――逆らうことなんて…出来なくて……。
「…ああっ!……」
ぐいっと媚肉を指で限界まで押し広げた。小さく窄んでいた入り口が広げられ、中の肉はヒクンっと蠢いている。生き物のように異物を欲しがって、蠢いている。
「そうですよ、最初からそうしていればいいのです。いい眺めですよ、恥ずかしい所が丸見えですよ」
「…そ、そんな事…言わないで…ください…っ…」
「そんなにひくつかせて何を言っているんですか?」
「…し、指令…お願い…ですから…そんな……」
耳まで真っ赤になった若宮を見下ろす善行の視線は舐めるようだった。全身を視線が舐めている。それだけで。それだけで若宮は自らの中心が熱くなってゆくのを感じる。
「許しませんよ、私に口答えは…さあ、自分の指で中を掻き乱しなさい」
「…し、指令……」
「さあやりなさい」
「…くっ……」
屈辱にひとつ。ひとつ唇を噛み締めながら、若宮は諦めたように指を自らの蕾へと突き入れた。くぷりと音を立てながら、指は器官の中に飲み込まれてゆく。
「…くぅっ…ん…あぁ……」
ずぶずぶと根元まで指が埋め込まれると、ゆっくりと中を掻き乱した。初めは動きの鈍かった指も次第に動きが早まってくる。指が中を広げ媚肉が爪に当たる瞬間、身体に電流が走ったように感じて。感じて、何時しか動きを早めるのを止められなくなっていた。
「…あぁぁっ…ああんっ…はぁぁっ……」
身体は小刻みに跳ねながら、指の本数が増やされてゆく。一本から二本、そして三本へと。
「…あぁ…はぁぁっんっ…やぁ…ん…」
親指と人差し指で限界まで押し広げ、中指で媚肉を引っかいた。その痛い程の刺激に口からは細い悲鳴が零れる。そして何時しか抜き差しする指に合わせて、腰が淫らに揺れていた。
「…ああ…あああん……」
「本当に貴方はイイ声で鳴きますね…可愛い、私の犬」
「…あぁ…指令…もぉ…自分を…自分を許し…あああんっ!!」
善行の指が今まで一切触れていなかった若宮自身に触れる。それはどくんどくんと脈打ち、先端からは先走りの雫を零していた。
「ココをこんなにして…触れていなかったのに」
「あんっ!」
ピンっと指先が先端を弾く。その刺激だけで若宮のソコは、はち切れそうだった。けれども善行は最期の刺激を与えないように、わざと軽い愛撫だけを与える。それが。それが、若宮には気が狂わんばかりにもどかしくて。
「…あぁっ…ぁぁ…もお…もお…指令…俺は……」
「―――俺はどうしたのですか?若宮」
「…お、俺は…俺は…あぁ…もぉ………」
腰を振り自ら刺激を求める若宮にはもう理性などなかった。ただ、開放して欲しくて。この状態から開放して欲しくて。局部を善行に押し付け、ねだる事に抵抗すらもなかった。
「もう?どうしたいのですか?」
「…イカせて…くれっ!……」
その言葉に善行はひとつ微笑う。そしてカチャリと自らのベルトを外して、充分に硬度を持った自身を取り出した。
「くす、イカせる前に…イイモノを上げますよ」
「―――あ………」
指を剥がされて、若宮の入り口に熱く硬いモノが当てられる。その蕾を先端がなぞられ、その刺激だけで若宮の身体はぴくんっと跳ねた。
「こっちの方が貴方は欲しいでしょう?」
「…し…指令…俺…は…俺は…」
「正直に言いなさい、欲しいのでしょう?」
善行の声が耳元から降って来る。息をそっと拭きかけられるように囁かれて、若宮は首をこくこくと縦に頷くしか出来なかった。


可愛い、犬。
私だけの、犬。
順応でそして淫らな。
私がし込み、私が開発した。
私だけの、犬。
誰にも。誰にも渡さない。

―――私だけの可愛い…犬だから……


「―――あああああっ!!!」
待ち焦がれていたモノが蕾に突き入れられ、満足そうに若宮は喘いだ。媚肉はやっと与えられた刺激を逃さないようにときつく。きつく、善行の肉棒を締め付けた。
「…あああっ…あああああっ!指令…指令っ…あああんっ!!」
「相変わらずイイ締め付けです。私のが引き千切れてしまいますよ」
「…あぁぁ…あああ…はぁぁぁっ…あぁぁ……」
「そんなにコレが欲しかったのですか?」
腰を抱きながら、善行は奥へと進めてゆく。締め付ける肉を掻き分けて、引き裂いて。鋼の楔は若宮の身体を貫いてゆく。
「…あああ…イイ…イイです…指令…俺…俺…もぉ…あああっ!!」
激しく腰を突かれるたびに、若宮はこくこくと頷いた。口許から唾液を零しながら、我を忘れて喘いで。パンパンと激しく腰を打ち付けられるたびに。
「…あぁぁっ…もぉ…俺…駄目です…駄目…です…ああああ……」
「くす、私もそろそろ限界です…たっぷりと受け取りなさい」
「あああああああ――――っ!!!!」
善行の言葉を合図に最奥まで貫いた楔は白い本流を流し込み、そして若宮自身からも大量の精液が溢れ出した。


可愛い、私の犬。
この腕の中で、何度も。
何度も鳴かせて。
そして。そして離れないように。
私から離れられないように。


――――誰にも渡したくはないから……



「貴方は決して私には逆らえない…もう身体が離れられないでしょう?」


遠ざかる意識の中に、聴いた善行の言葉に。
若宮は無意識のうちにこくりと頷いていた。



…意識を失う…寸前に……


END

 HOME  BACK 

  プロフィール  PR:無料HP  合宿免許  請求書買取 口コミ 埼玉  製菓 専門学校  夏タイヤを格安ゲット  タイヤ 価格  タイヤ 小型セダン  建築監督 専門学校  テールレンズ  水晶アクセの専門ショップ  保育士 短期大学  トリプルエー投資顧問   中古タイヤ 札幌  バイアグラ 評判