僕の、先生

僕の先生。可愛い、先生。
大好きな、先生。
誰がどんなことを言ったって、僕は。
僕は先生が大好きなんだ。


―――あの人はただのクローンだからね。

善行の言葉を思い出しながら僕は、芳野先生を見つめた。視線に気が付いたらしい先生はにこりと笑った。
――――可愛い笑顔、だった。
年上の人にそんな言葉を使うのは失礼と思いながらも、それでも僕は使わずにはいられない。先生の子供のような笑顔。

「どうしたの?速水くん」
見上げてくる瞳の純粋さが。何も汚いモノが映ってないから。余計な雑音が何もないから。だから先生の瞳は何よりも綺麗。
「先生今度、僕に国語教えてくださいね」
国語を教えることしか出来ない先生。それしかする事が出来ないようにプログラムされている先生。そんな先生に僕が。僕が国語以外の事を、教えてあげたい。
「いくらでも、先生教えるわ。頑張って教えるから」
―――先生に、違うものを、教えてあげたい。


いくらでも先生の代わりはいるんだと言った。
壊れればまた代えがあるのだと。
けれども僕の目の前にいるのはたったひとりの先生で。
僕にとっては決して、変わりになんてなれはしない。
大事な、大事な、ただひとりの先生だから。


僕は先生が好きだった。多分初めて逢った時からずっとずっと。でも先生はクローン人間で、ただ国語を教える為だけに作られた言わば人形。先生はただ国語を教える、だけ。
それでも僕は先生が、好き。その為だけにしか生きる意味がないとしても。その為だけにしか存在する意味がないとしても。それでも僕は先生が好きだから。

「先生」
「何?速水くん」
「好きだよ、先生」

振り向いた瞬間にその唇に口付けた。
柔らかい唇、だった。
離れた瞬間に、驚いたように見開かれた瞳。
…ああ、先生…その顔凄く、可愛いよ……

「…は、速水くんっ?!な、何を…」
「何を?って先生が好きだから、態度で示しただけです」
「態度って…私は教師で貴方は生徒で…」
「そんなの関係ないよ、だって。だって明日もしかしたら死んじゃうかもしれないでしょう?」
「…速水…くん……」
「何時戦いが起きるか分からない…何時死ぬかなんて誰にも分からない。だから今。今先生に気持ちを言っておきたいから」
「…でも……」
「明日はやっぱり何時もの明日になるかもしれない。それでも今の僕は先生が好きだから。だから今の気持ちを言っておきたいんだ」
「…速水…くん…」
「先生は僕を嫌い?」
「……」
「僕をどう…思っている?…」

先生の存在意義に「好き」と言う気持ちがなくても。それでも僕は、先生。
…ねぇ、先生僕は……先生を誰よりも好き…なんだ……


好きと言う思いはきっとプログラミングされていないだろう。それでも、いい。それでも構わない。感情と言うものはそんなプログラムでは及びもしない場所に存在しているのだから。そんな簡単なモノでは図れないものだから。
「…先生をからかわないで……」
だってほら、瞳が揺れている。先生の瞳が、揺れているから。それは決してプログラムにはないものでしょう?
「本気だよ、先生。僕は本気なんだ」
戸惑う先生の表情を瞼の裏に焼き付けながら、もう一度僕はその唇を塞ぐ。そしてそのままきつく、先生の身体を抱きしめた。
―――暖かい先生の…身体を……
「…逃げないで…先生……」
唇を離してもう一度先生を見つめた。その瞳に思いの丈を込めて。自分の気持ちの全てを込めて。
「速水くん、私は先生です。それでも――」
「それでも僕は貴方が好きなんだ」
その言葉に先生はもう抵抗をしなかった。僕の背中に腕を廻して、そして目を閉じた。


誰もいない教室に、聴こえるのは僕と先生の声だけ。甘く濡れたその声だけ。
「こんな場所で…誰かに見られたら…先生もうおしまいね…」
コンクリートの床に押し倒して、先生の上着をたくし上げる。そこから見える白い素肌にひとつ口付けた。
「そうしたら一緒におしまいになりましょう、先生」
「…速水くん…あっ……」
ピンク色のブラジャーの上から胸を揉んだ。布越しでもその柔らかさが指先に伝わってくる。丁度手のひらで包み込めるサイズに満足感を覚えながら。
「…あ…んっ……」
布の上からでも乳首が尖っているのが分かる。それを指先でぎゅっと摘んでやれば、組み敷いた身体がぴくんびくんと跳ねる。その様子を見届けながら、背中に手を廻して、ブラのホックを外した。溢れそうな胸が零れてくる。
「先生の乳首…ピンク色で綺麗ですね」
「…やん…何を…」
「先生の…可愛い…」
「あんっ」
形の良い胸を指で揉みながら、尖った乳首をしゃぶる。わざとぴちゃぴちゃと音を発てながら。唾液で胸の果実が照かるまで、僕はソレを嬲りつづけた。
「…あぁ…んっ…はぁん……」
充分に胸を弄って、僕は指と舌をゆっくりと滑らせてゆく。滑らかな肌に朱の痕を付けながら、その身体を征服する。
―――僕だけの、先生……
この髪も、唇も、顔も、手のひらも、胸も、脚も、全部。全部僕だけのもの。僕だけが、刻む。先生に全てを刻む。
「――ああんっ!」
スカートの中に手を忍ばせ、パンティー越しに秘所に触れた。布ごと指を挿れれば、じわりと愛液が伝わってきた。
「先生凄い…こんなにぐしゃぐしゃにして…感じているの?」
「…やぁっ…ん…そんな事…言わないで…あぁ……」
べとべとになった指をわざと先生の前に差し出した。先生はソレを見るなりかぁぁと頬を染めて、顔を背けようとする。そんな仕草が僕にとってはどうしようもない程に可愛かった。
「先生のだよ、舐めて」
「…あ……」
顔をこちらに向けさせて、指を口に含ませた。先生は諦めたように僕の指を舐め始める。その舌使いに僕は欲情した。
「…ん…んん…っ!」
空いた方の手でパンティーを脱がすと、そのまま今度はじかにソコに触れた。その途端舐めていた舌が一瞬止まる。それでも僕は口から指を抜かずに、もう一方の手は先生のソコを弄った。
「…んんん…ふぅ…んっ……」
ひくひくと花びらは震えながらも、僕の指を受け入れる。いくらクローンだと言っても『女』としての身体の機能は立派に出来ていたらしい。てらてらと光る愛液が何よりもそれを証明していた。
「…はぁっ…あ……」
そろそろ自分も…と思ったところで僕は口から指を引き抜いた。そして限界まで膨れ上がった自分自身を下界へと出させる。ソレは先生を求めて充分な硬度を保っていた。
「…速水…くん……」
鼻に掛かる何処か媚びたような声が僕を満足させる。先生が僕を求めてくれている事に…『雄』としての僕を求めてくれることに。
「…好きです…先生…」
僕は自らのソレに手を添えると、そのまま先生の秘所へと挿入させた。


もしも今誰かに見つかって、僕らを咎めようとするならばそれでも構わない。
僕は罪に堕ちても構わない。どんな場所に堕ちても構わない。
―――貴方が、好きだから……
先生、貴方のこころに『愛』は浮かびましたか?貴方のこころにそれは存在しますか?
僕のこの気持ちを貴方は…貴方は分かってくれますか?

――――先生…僕は貴方に『愛』を、教えたい…貴方にこの気持ちを注ぎ込みたい……


「あああっ!!」
ずぶずぶと濡れた音を立てながら、僕は欲望をその中に埋め込んだ。先生の熱い内部へと。
その媚肉は僕を求めて淫らに締め付けてくる。それだけでもうイッてしまいそうだった。
「…ああっ…ああん…はぁ……」
一端根元まで埋めて動きを止めた。絡み付く肉壁の感触に負けそうになりながら。けれども必死で耐えると、そのままゆっくりと腰を動かし始めた。
「…あぁ…ああ……ぁぁ……」
次第に激しく打ちつけ、がくがくと腰を揺さぶる。その振動に先生の形良い胸が揺れた。その胸を鷲掴みにすると、耐えきれずに先生の口許から唾液が伝う。
「…ああんっ…速水くん…もぉ…もぉ私…ダメ…あああ……」
焦点の合わない目が、快楽の度合いを告げていた。僕もそろそろ限界だった。熱く淫らに締め付ける先生の内部は、何時もよりも早い射精を僕にもたらそうとしていた。
「――うん、先生…僕も…僕ももう……」
僕は最奥まで先生を貫くとそのまま引き抜き、欲望の証を先生の腹の上にぶちまけた……。


先生、ねぇ先生。
これが僕の気持ちです。
これが僕の先生への想いです。
先生、先生。
少しでも僕の気持ちを分かってください。
大好きな、先生。

―――先生これが…ひとを愛すると言うことです……


「…先生…好き……」
意識のなくなったその顔を見つめながら僕は一言告げた。思いの丈を込めて、全ての想いを込めて。
「…誰よりも…愛しています……」
先生、これが愛と言うものです。これがひとの想いと言うものです。先生これが…。

「…僕だけの先生……」


たとえ先生がクローンでもいくら変わりが利くと言っても、今こうして僕が抱いたのは『貴方』だけ。他の誰でもない貴方だけ。この腕の中で震えたのは貴方だけなのだから。

 


END

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