貴方の隣で、眠りたい。

貴方を初めて、この腕に抱いた時。
貴方は少しだけ困った顔をして。
そして。
―――そして微笑った。

『…しゃーねえな……』と。

貴方が好きです。
太陽の瞳を持っている貴方が。
きらきらと輝く瞳を持っている貴方が。
そんな貴方が大好きです。
その強さに惹かれて、どうしようもない程に焦がれて。
僕は。僕にとっては。
貴方は永遠の、太陽なのです。


「ってお前がこう言う事をするとは思わなかったぜ」
ベッドの上に押し倒してきた、その顔を見上げながら俺は笑いながら言った。今思えば物凄く信じられない事だけど。こうやってお前が俺を押し倒して、そして俺を抱く事が。
―――あまりにも意外で、でも何処か自然に感じるのはどうして?
「そうですか?蓬莱寺さん」
「っだーーっ!!なーんでお前は何時までたっても敬語なんだよっ!!京一でいいよっ京一で」
「では…京一」
華のような笑みで俺に笑いかけたその顔を見つめながら、不覚にも見惚れてしまった。こいつは滅多に笑わないから…笑った顔を見ると俺は不覚にもどきどきしてしまうんだ。
「…壬生…」
「なんですか?」
「…ん、イヤなんでもねーよ…それよりも…」
俺からお前の首筋に腕を絡めて、そして。そして口付けた。なんかお前の声を聴いていたら、ひどくキスしたくなったから。
「…せっかくこのシチュエーシュンなんだから…よ……」
不覚にも耳まで真っ赤になってしまった俺に、お前はまたそっと笑ってキスをひとつくれた。


独りでいる事が僕にとって当たり前の事でした。
独りでいる事が僕の日常でした。
でも貴方は。貴方はそんな僕に。
僕の日常に土足で上がりこんで来ました。そして。
そして、その屈託のない笑顔で僕の手を引っ張って。
そして、明るい場所へと連れて行ってくれました。
明るい場所へと。日の当たる場所へと。
その光よりも眩しい貴方の笑顔で。

――――大好き、です。と告げたら貴方は困った顔をして、でも笑ってくれた。


「…んっ…はぁ…」
唇を、舌を絡ませながら服を脱がしてゆく。そしてその小麦色の肌にそっと指を滑らせた。
「…はあ…んっ…壬生……」
胸の果実に触れて、そっとそれを摘んだ。それだけで、貴方の瞼がぴくんっと震える。それがひどく愛しくて。大切な大切な貴方。僕の全てで護りたい貴方。
「…壬生…あんっ……」
大切にしたいのは貴方だけ。貴方の眩しい笑顔と、太陽の瞳。大切な大切な僕だけの、光。
「―――京一……」
口付けをねだるように薄く開いた唇に、僕は拒む事なく口付けた。そしてそのまま痛い程に張り詰めた胸の果実を玩ぶ。敏感な身体は面白いように僕の腕の中で反応を寄越す。
「…んっ…ふぅ…んんん……」
貴方はひどく快楽に忠実だ。僕の腕の中でそれを押さえようとはしない。それが愛しくもあり、嬉しくもあって。貴方が僕の指で、腕で感じてくれる事に。
「…あぁ…壬生…ぅんっ……」
口付けの合間に零れるのは僕の名前。それがひどく僕にとって幸福をもたらして。その唇から零れる言葉を全て、掬いたくて。
ゆっくりと指を下腹部へと持ってゆく。辿りついた貴方のソレは、もう限界までに膨れ上がっていた。そっと先端に指を這わせれば、先走りの雫が滴っていた。
「…んっ…ふ……っ!」
包み込んでそして強く扱いて、僕の手のひらに貴方は白い欲望を吐き出した。


独りで、淋しそうだったから。
お前独りで淋しそうだったから。
だから俺放っておけなくて。
なんだか無償に目が離せなくって。
気付いたら声を掛けていた。気付いたら手を差し出していた。
そうしたらお前は戸惑ったような表情を浮かべて。
けれども笑って、くれたから。
俺に向って笑って、くれたから。
だから、俺。
俺はお前から目を離したくなくなったんだ。

今更だけど、好きだぜ。
お前の不器用な優しさが。
俺にだけ見せてくれる笑顔が。
小さな優しさが。
俺は、大好きなんだ。


「ああ―――っ!!」
お前の熱いモノが身体の奥深くに入ってきて、俺は思わずシーツをしわくちゃになるまで握り締めた。
「―――京一……」
けれどもそんな俺の手をお前はそっとシーツから引き剥がすと、お前の背中へと廻された。広い、背中。バカみたいだけどこの背中に触れるとひどく安心する。女みたいだけど思ってしまう…あ、護られているんだなぁって。俺はこの背中に護られているんだって。
―――お前に護られて、いるんだなぁーって……。
「…はぁっ…ああんっ…あっ……」
お前は優しい。いつもいつも俺の身体を気遣って、ゆっくりと抱いてくれる。決して急ぐ事なく、優しく。優しく、抱いてくれる。
「…大好きです、京一……」
「…あぁ…あ…俺も……」
その優しさと熱さに溺れるのは…イヤじゃない。お前に溺れるのは…イヤじゃないから……。
「…俺も…好きだ…壬生……」
それだけを告げるのが俺には精一杯だった。後は。後はただお前の快楽のリズムを追うだけで。後は頭の中が真っ白になって……。


貴方の隣で、眠りたい。
貴方が目が醒めた瞬間に。
その瞬間に真っ先に入ってくるのが。
僕であったならと。
僕だったならと。
それだけが。
それだけが、僕の願い。

―――貴方の隣で、眠りたいから。


腕の中でそっと貴方が寝返りをうつ。その表情がひどく無邪気で。
僕は無意識の内に口許に柔らかい笑みを浮かべていた。
―――そして。

「…壬生……」

貴方の呟いた寝言に。
僕はそっと口付けで返事をした。


   


End

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