陵辱

憎くて、憎くて…殺してしまいたかった。
ぼろぼろにして、その何も映していない瞳を粉々にしてやりたいと思った。

…もう二度と光のある場所へと行けないように……

「ざまあねえ格好だなぁ…壬生」
八剣はくくくと喉の奥から笑いながら壬生を見下ろす。手首を縛られナイフで切れ刻まれた制服は滲んだ血と共に、無残に引き裂かれていた。
「ゲスが…」
「睨む勇気はあるんだな」
それでも八剣を無表情な瞳で睨み付ける壬生が、許せなかった。いつもこうだ…全ての事に無関心で…いや関心があるのは唯一館長の事だけ。
…館長以外の人間はまるでどうでもいいとでも言うような瞳…それが、許せない。
「…まあいい…拷問も飽きたしな…お前にはもっと的確にダメージをやるよ」
穢れない瞳。あれだけ人を殺しても透明なままの瞳。何も映さない瞳。その瞳を傷つけたい。怯えさせたい、壊したい。
壊して、しまいたい。
「くくくお前を怯えさせてやるよ」
と八剣の手が伸びて壬生の衣服を引き裂いた。明かに先程とは違う目的で…

「…な、何を…」
壬生の露になった胸元に八剣の手が伸びる。その時点になって初めて壬生は八剣を瞳に捕らえた。そうやっと…
「今更何言ってんだよ。お前毎晩のように館長にこうされているんだろう?」
「や、やめっ」
八剣の指が壬生の胸の突起を捕らえるとそのまま乱暴に摘み上げた。それだけで敏感なそこは痛い程に張り詰める。
「…やだっ止めろっ!!」
「止めろと言ってるわりにここはこんなにびんびんだせ。イヤらしいなぁ」
捩じるようにその突起を指で挟み、開いている方のそれに歯を立てた。その途端ぴくんっと壬生の身体が跳ねる。
「…やめろ…やだっ…」
「いやなのかどうか身体に聴いてやるよ、壬生」
「…いやっ…くぅっ」
両腕を縛られているせいで身動きが取れない。声を殺す手段はただひとつ、自らの唇を噛む事だった。壬生は血が出るのも構わずに唇を噛み締める。
「…くふ…うっ…」
「せっかくの声を殺すなよ。お前の声を聴きたいって皆言ってるぜ」
八剣の言葉に壬生は耐えきれずに目を閉じた。そうしなければ…視線に耐えられなかった…。壬生を取り囲む視線に。壬生を雄の瞳で見ている視線に。
「俺の部下達もお前狙ってたヤツ多いからな。館長の愛人じゃなかったら、お前拳武館一の公衆便所になってたぜ」
八剣の言葉に壬生の頬がさぁっと朱に染まる。これだ…これが自分が見たかったものだ。どんなものにも無関心なこいつが、自分の言葉で自分の腕で堕ちてゆく事を。
「まあいい。時間はたっぷりあるんだ。お前の醜態をこいつらにじっくり拝ませてやるよ」
八剣は楽しそうに笑うと、そのまま壬生のズボンを下着事引きずり落とした。

ずたぼろにしてやりたい。
魂までも堕としてやりたい。

「…止めろっ!…」
八剣は壬生の足首を掴むとそのまま限界まで広げさせる。そして秘められた場所を公衆に曝け出させる。
「く、いい眺めだぜ壬生。くくくく」
「…見るなっ…」
下界の冷たい空気に触れて一瞬縮こまっていた壬生自身だが、先程の愛撫のせいで目覚めた快楽の火種は早々に消せる事はなくて、再び立ち上がろうとしている。それを八剣の冷たい視線が…他の男達の熱い視線が見下ろしていた。
「お前見られているだけで、こんなになってるぜ」
「…あっ!」
八剣の指が壬生自身の先端を弾いた。確かにそれは触れもしないのに震えながら形を変化させていた。視線に暴かれて。男達に視姦されて。
「おまけにこっちも切なげにひくひくと震えてる」
「…あぁ…」
八剣の指が壬生の最奥の入り口を軽く撫でた。それだけで浅ましいそこはひくひくと物惜しそうに蠢く。快楽に慣らされた身体はその先にあるモノを…知っている…。
「止め…やめろ…八剣…」
「こんなにココは誘っているのに?」
「…あっ…」
指がずぶりと入れられる。望んでいた刺激に壬生の内壁はそれを逃さないようにと、締め付ける。それが再び壬生の身体に火を付けた。
「…あぁ…いや…やめ…あふ…」
指を折り曲げながらぐちゃぐちゅと中を掻き回すと堪えきれず壬生の口から甘い息が零れた。その媚態が、その声が、その身体が…全身で男を誘っている。雄を、誘ってる。
「…やだっ…動かさないで…」
ほんのりと朱に染まる身体。甘い吐息。濡れた瞳。その全てを自分の下に組み敷いて、自分だけのものにしたい。自分だけが支配したい。この身体を心を魂を。
「そのくせしてここからはもういやらしい液体が出てるぜ。壬生」
「ああっ!」
何時しか先端からは先走りの雫が零れ落ちていた。それを軽く扱いてやるだけで、あっと言う間に壬生のそこからは白い欲望が吐き出された。どろりとした液体が壬生の太ももを伝いそれが一層刺激的に見せていた。
「…や、八剣さん…堪らないです……」
部下の一人がたまらずに声を掛ける。その男は何時しか自らズボンを下ろし下半身を自らの指で扱いていた。他の男達も壬生の今の姿に明かに欲情している。
「俺も…こいつが壬生さんの中に入りたいって…ぶち込みたいって言っているんです」
「しょーがねえな、さかりのついたメス猫じゃねーのによ。まあいい、好きにしな」
…それが、合図だった…。

「やだっ!!やめろーーっ!!」

壬生の悲鳴が聞こえたが八剣は動かずただその様子を見下ろしていた。無数の男達に陵辱されるその姿を。
「壬生さん…俺ずっと貴方をこうしたかったんです…始めて見た時からずっと…」
うっとりするような声で言うと、一人の男の腕が壬生の腰を掴む。そして充分に立ち上がったソレを最奥へと一気に貫いた。
「あああっ!!!」
「凄い壬生さん…熱い…俺…これだけでイッちゃいそうです」
「…やだっやめ…ああっ…」
言葉通りにその男は動かす前に壬生の中に精液を流し込んだ。それでも壬生を貫くそれは全く硬度を衰えさせず、再び媚肉を攻め立てる。
「…ああ…やだ…あ…」
「ずるいぞ早く変われよ」
「待てよもう一回イカせてくれよ。だって凄いんだよ締め付けが…もう俺…」
「…あああ…」
再び壬生の腰を掴むとがくがくと揺さぶった。はあはあと男の荒い息が重なる。その息が壬生が初めて強姦された時の恐怖を思い出させた。
あれは拳武館に初めて連れて来られた日。何人もの男に貫かれて、館長の愛人となるべく仕込まれた日々。あの時もこんな風に男たちが自分を組み敷いた…。
「やだっ…止めてっ誰か助けてっ!…」
「助けませんよ壬生さん…誰も貴方を…だって貴方の身体はこんなにも…」
「やだ…誰かぁ…やぁぁ…」
「こんなにも熱い…俺…もうダメです」
「ああああっ」
再び壬生の中に熱い液体が注ぎ込まれる。そしてやっと自分の中を攻めていたモノが引き抜かれる。けれどもそう思う間もなく次の欲望が壬生を貫いた。
「すげー本当だ…壬生さん…キツイよ。これじゃあ俺の折れちまう」
「…やだ…お願い…許して…あぁ…」
「すげーたまんねーよ」
「…あぁ…誰か…助け…うっ!」
順番を待ちきれなくなった一人が壬生の口に自らのそれを突っ込んだ。先程からはちきれんばかりのそれは、壬生の喉まで届き噎せ返りそうだった。
「ううう…うっ…」
「ちゃんと銜えてくださいよ…壬生さん…。ほらっ」
「…ううふっ…」
「壬生さん俺のも責任取ってください」
別の男の手が壬生の手を掴むと自分自身を握らせた。それを見た別の男が手首を縛っていたロープを解くと開いた方の手を取り自らのそれを握らせる。それを見ていた他の男たちが自らのそれを壬生の身体の思い思いの場所に擦り付けた。
「…うぅ…う…」
「壬生さん…限界だ…俺出すぜ…」
壬生の腰を激しく揺すっていた男の一言を合図に、一斉に壬生の身体に無数の精液が掛けられた。

「…ああ…もぉ…ゆるしてぇ…」
「まだまだだぜ…俺はまだ一回しかイッてねーよ」
「もぉ…壊れちゃう…」
「それは困るぜ、まだ後がつっかえてんだからよ」
「…お願い…もぉ…あああ…」
聞こえてくるのは接合部分のぐちゃぐちゃと言う淫らな音と、壬生の悲鳴と、男たちの荒い息だけだった。
それが室内の全ての音、だった。

壊して、壊して壊して。
そして俺だけのものにしたい。

残ったのは男たちが吐き出した欲望の匂いと、無残に引き裂かれた衣服の残骸。
部下たちを下がらせて、ふたりきりになった。散々男たちに陵辱された壬生はもう動く事を放棄していた。
「…あっ…やめ…」
何度も貫かれた部分からは紅い血が出血していた。けれども構わずに八剣はそこに指を突っ込む。
「あれだけ男を銜えこんでもまだここ、ひくついてんじゃんかよ」
「…やめて…もぉ…」
壬生の瞳から快楽とも苦痛とも付かない涙が零れ落ちる。その綺麗な涙が。綺麗な涙が、八剣の欲望に火を付けた。
こんなに男の精液に身体を塗れさせても。こんなに男に何度も貫かれても。それでも。それでもこんなにも綺麗な涙を流す瞳に。
…その瞳に激しく……
「や、止めてっ!お願いだから」
指が引き抜かれ八剣の腕が壬生の足首を掴むとそのまま肩に乗せる。そして限界まで張り詰めたそれを、壬生の入り口へとあてた。
硬いモノがあたった瞬間、まるで処女のように壬生の身体が震えた。それがまた八剣の暗い快楽を煽ってゆく。
「もう…僕を許して……」
「許さねえよ。絶対にこのまま永遠に」

「…永遠に…俺のものだ……」

「ひいっ!」
ずぶずぶと音を立てながら容赦なく八剣は壬生の内部を引き裂いた。硬く巨きな楔は再び壬生の媚肉を血に染める。
「…あああ……」
「誰にも渡さない。俺だけのものだ」
「…いや…いやぁぁ…」
「渡さない…このまま…」
「…もぉ…ダメ…壊れ…」
「このまま貫き殺してやる」

「…壊れ…る……」

もう二度と光のある場所へなんていかせない。
誰の目にも触れさせない。
堕として、堕として。
…もう何処にも戻る事が出来ないように……

気を失った身体を何度も何度も貪った。
これで自分のものになると。
半ば狂気に身を委ね。半ば正気に心を求め。
これで自分だけのものになると。
歪んだ純愛が、心の中であざ笑っていた。

これで自分だけのものに…なると……




End

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