正しい忍者修行・番外編  


俺は黒崎隼人。実は泣く子も黙るヒーローコスモブラックさっ!今日も今日とて練馬と世界の平和の為に俺、頑張っているぜっ!

「やあ黒崎、待っていたよ」
何時もならばこの台詞は如月骨董品店の前で行われている筈だけれども…今日はちょっとばかり事情が違ったりする。今日は何たって、この台詞を太陽の下で聞いているんだから。
「如月さんごめんなさいっ、俺浮かれててつい昨日夜中まで眠れなくて…それでその…」
誰もそこまでは聴いていないと一人ツッコミをしながらも、俺は夢中で喋っていた。だってだって、今日は…今日は如月さんと念願のデートなんだから…。
「くす、黒崎…何顔真っ赤にしているんだい?」
デートと言う言葉を頭で呟いた途端、不覚にも俺は顔まで真っ赤になってしまった。こんなんじゃダメだっ!コスモブラックは常にクールなヒーローでいなくてはっ!!
心の声が行動に出てしまい、頬をぱちぱちと叩く俺を如月さんは相変わらず綺麗な笑顔で見ている。本当…綺麗だよなぁ…俺女でなくても何時も如月さんに見惚れている…。
「まあ、いいよ。たまには待つって言うのも…悪くないね。特に君を待っているのは」
柔らかい笑みを向けながら、如月さんは俺の手を取った。ええっ?!そ、そんないきなり初デートで手を握るんですかっ?!!
俺の動揺と同時に手から汗が出て来る。ダメだっ!せっかく、せっかく如月さんと手を繋いでいるのに…俺は…俺は……。
「手くらいで緊張しているの?何時ももっと凄い事しているのに」
その言葉に俺は廻りに聞こえるくらい心臓がどきどきしたのが分かった。そりゃあ…そりゃあ如月さんとはあーんな事や、こーんな事も経験済みですけれど…けれども…それでも…。
「…やっぱり恥かしいんです……」
やっぱり公共の場で、誰に聴かれているのか分からない場所でそう言う事を言われると、俺は。俺は…その……。
「まあそこが君の可愛い所だけれどね」
けれども如月さんはいやな顔せずにっこりと笑ってそう言ってくれた。やっぱり如月さんは凄いなあ。こんな俺みたいなちっぽけな羞恥心なんて越えているんだもんな。さすが、忍者っ!真のヒーローはやっぱりこうでないとなっ!
「それよりも行こう。君が見たかったものだろう?」
如月さんに手を引かれながら、俺はてくてくと後を付いてゆく。そう、今日は。今日は念願のTVヒーローが遊園地にやって来る日なんだから。


何時ものように如月さんの家で忍者修行中、そこから流れるテレビのCMが全ての始まりだった。
「…あんっ…如月…さん……」
いい加減慣れてもいいものなのだが、俺は全然この行為に慣れる事がなかった。お蔭で俺は何時まで経っても『忍耐』の修行の合格点が貰えない。
「黒崎、ほら背中に手を廻して」
「…あっ…は……」
布団のシーツを掴んでいた手を如月さんは背中へと持ってゆかせてくれた。そしてそのまま俺は、その背中にぎゅっとしがみ付く。広くて大きな背中は、何よりも俺にとって安心出来るものだった。…そうだよな…如月さんは最高のヒーローなんだから…俺ですら安心して任せられるのだから。
「くす、イイ子だね…じゃあ…」
「あああっ!!」
いきなり最奥まで如月さんが挿いってきて、俺の意識は真っ白になる。流石に初めの頃のように意識をすぐに無くしてしまう事はなかったが、それでもやっぱり挿入それた瞬間は今でもこんな風になってしまう。
「…ああっ…はぁ……」
初めの衝撃が治まったと思ったら、再び中の如月さんが動き出す。大きくて熱いソレは、俺の『忍耐』と『羞恥心』の修行を何時も不合格にしてしまう代物だった。現に今も。今も俺は声を上げるのを堪え切れない…。
「…ああんっ…ああ…如月…さんっ……」
「もっとしがみ付いてもいいよ」
奥に奥に、挿ってゆく如月さんを感じながら。感じながら耳元で囁かれる甘い声に、俺は。
「…ああっ…如月さんっ…あああっ!」
堪えきれずに、欲望を吐き出してしまう。まだ如月さんが俺の中に出していないと言うのに…。ヴヴまた…また俺は如月さんに勝てなかった……。
「もう出しちゃったのかい?僕はまだなんだ…もう一回イケるよね?」
その言葉と同時に如月さんの綺麗な指が俺自身に触れた。そして包み込み、先端に爪を立てる。それだけで今さっき果てたばかりの俺自身が再び震えながらも立ちあがって来る。
「ヒーローは元気なのが一番だよ、黒崎」
また如月さんが笑う。俺がどうしようもない程に見惚れてしまう笑顔で。その笑顔に俺は。俺はもうどうしようもなくなって。
「…如月さん…好き……」
自分でも何を言っているのか分からなかった。無意識の内に心の中の言葉を言っていた。後はやっぱり何時ものように何も覚えてはいない。如月さんの作り出すリズムに翻弄されて…そして何もかもが分からなくなって…でも。でもひとつだけ、覚えている事がある。
―――如月さんが、ひどく嬉しそうに笑ってくれた笑顔を……。

そんなこんなで何時ものように修行をしていて、俺は気を失って…そこまではやっぱり何時も通りだったのだが…これからがちょっと何時もと違っていた。
目が覚めた途端俺はTVの音が耳に入ってきた。珍しい事だった。如月さんがテレビを見ている事が。大抵俺が目が覚めた瞬間には、如月さんは起きていて。起きていて俺の寝顔を見ていたってパターンが多かったのだが。今回は如月さんは布団から出てテレビを見ていた。
ちょっとだけ淋しいなと…いやっヒーローたるもの何時も孤独だっ!!首をぶんぶんと横に振って、もぞもぞと起き出す。流石に素っ裸は恥かしいので横においてあった浴衣を羽織りながら。
「やあ、黒崎目が醒めたかい?」
ソファーに座りながら、テレビを見ている如月さんも浴衣だ。その姿はさっきまでの行為を一寸も感じさせない涼やかな表情ときちんと着込まれている浴衣が、益々かっこよさを引き立てていた。やっぱりカッコイイ…如月さんはどうしてこんなにもかっこいいのかっ?!
「あ、はい」
「おいで」
手招きされて、俺はてくてくと如月さんの隣に座った。その途端肩に手を掛けられて、抱き寄せられる。抵抗する間もなく唇を塞がれてその気持ちよさに俺はついつい、如月さんの首筋に腕を回してしまった。
―――あ゛あ゛っ!!こんなんじゃっこんなんじゃダメじゃないかっ!!
けれどもやっぱり如月さんのキスは気持ちよくて、俺はもうなすがままきゅうりがパパ状態だった。
「可愛いね、黒崎」
優しい声を耳元で囁かれ、俺はうっとりとしてしまう。猫にマタタビ状態とはまさしく今の状態なんだろうなぁ。それでも俺はこの心地よさを振り切る事が出来ずに如月さんの胸へとこつんと頭を乗せる。その時、だった。
「やあ、今度は君達と握手だっ!」
聞き覚えのある軽快なリズムと、その台詞に俺はついがばっと如月さんの胸から置き上がる。今TVには如月さんの次に尊敬しているヒーローが鮮やかに笑っていた。更にっ更に今度俺の近くの遊園地でヒーローショーをやると言っている。
俺は思わず嬉しくなってガッツボーズを取って喜んでしまった。その途端如月さんの瞳とかち合う。かち合って、今自分がどれだけ恥かしいポーズを取っているか気付いた。
「見たいの?黒崎」
けれどもそんな俺に如月さんはくすくすと笑ってそう言った。その笑顔が何だかひどく大人っぽくって俺は無償に恥ずかしくなってしまった。
「い、いえ…そんな子供だまし…俺は…」
「口がむずむずしてるよ、見たいんだろう?」
「俺は…俺は…その…」
「見たいんだろう?」
「…………はい………………」
うなだれるように言った俺に如月さんは。如月さんはその次の瞬間、信じられ無い事を俺に言った。

『じゃあ、一緒に見に行こうか?』


かくして俺はこうして如月さんとの初デート…ダメだっやっぱり恥かしいっ!!と言う事になったのだが…。なんか、こう妙にくすぐったい気持ちになるのはどうしてだろう。
本当に何時ももっと凄い事をいっぱいしているのに、こうやって手を繋いでいるだけでどうしようもない程どきどきしたりするのは。するのは、どうしてなんだろう?
「ショーまでには時間があるから、何か乗ろうか?」
そう聞いて来る如月さんに俺はこくりと頷いた。なんだかしらんが非常に緊張している。だって今俺手と足が同じ方向に出ているんだもの。
「じゃあジエットコースターにでも乗ろうか?」
緊張する俺はただこくりと頷くだけだった。そして頷いて、後から如月さんの言葉をリピートして大変な事体に気が付いた。けれどもそれは…後の祭だった……。

「ぎゃああああっ!!!」
ヒーローたるものどんな時でも動じてはいけないっ!そう言い聞かせつつも、俺は悲鳴を止められなかった。俺…俺…実はジェットコースターダメなんだっ!
半泣きになりながら、それでも耐えようとしてけれどもダメだった。とにかくとにかくダメなんだ、これだけはっ。これだけは…俺は……。
意識を失う寸での所で、何とかゴールへと辿り付いた。けれども俺はもうふらふらで、立っている事が出来ずに何時しか如月さんに持たれかかっていた……。

「大丈夫かい?黒崎」
不覚にもトイレの一室で吐いてしまった俺を、扉を開けた途端心配そうな如月さんの顔に迎えられた。如月さんの心配してくれる顔…こんな顔見られるなら…またジェットコースター…乗っても…いいかも……。
「だ、大丈夫ですっ!俺はなんてったってヒーローですからっ!」
得意にガッツポーズを見せてもやっぱりちょっとだけ元気がない。他人の変化に敏感な如月さんにはすぐに見破られてしまった。
「…まだ顔色が悪いね…黒崎…」
心配そうに俺に近付いて、そして如月さんのキス。ついそのキスの気持ちよさに目を閉じたら…閉じたら何時の間にか俺の身体はトイレに逆戻りされて…そして扉を後ろ手に閉められて、いた。

「…あっ…やっ!如月さんっ……」
そのまま冷たい床に背中を押し付けられながら、シャツの中に手が忍び込んで来る。俺の身体を知り尽くした指が。
「気持ち悪い事は、気持ちイイ事で帳消しだよ、黒崎」
―――えええっ?!そんなものなんですかーーっ?!!!と俺は口にしようとしたが、俺の身体を滑る如月さんの指のせいで言葉には出来なかった。それに。そけに何か如月さんの言っている事だから、正しいような気がしてきた。もしかしたらそうなのかもしれない。いや、そうなんだっ!何てったって如月さんの言う事なんだからっ!!
…俺…俺…騙されてなんて…いない、よな………
「…あっ…あぁ…やんっ……」
シャツをたくし上げられて胸の果実を舌で嬲られる。それだけで俺の息は不覚にも上がってしまう。って如月さん…もしかしてコレも忍耐の修行に含まれているんですか?
「…あぁ…あんっ!」
胸を口に含まれながら、ズボンのベルトを外される。そして膝まで下着ごとズボンを降ろされた。
「…はぁ…ああ……」
もう既に熱を持ち始めていたソレが下界の空気に充てられて、少しだけ縮こまる。けれども次の瞬間に包まれた如月さんの手によって前よりも熱くなってしまったのだが。
「…あぁんっ…はぁっん……」
けれども前にはあまり触れてはくれなかった。そのまま指を俺の後ろで滑らせて、内部を掻き乱す。何時しか俺のソコは如月さんを求めてひくひくと震えている。
「立ったままでいいかい?」
如月さんの言葉に俺はこくりと頷くことしか…出来なかった……。

両足を両腕で持ち上げられて、俺の身体は宙に浮く形になる。そしてそのまま如月さんのソレが俺の中へと挿って来た。ずぶりと、音を立てながら。
それは俺が今まで経験したことの無い姿勢で、ひどく変な気分だった。そうだ裏飛水流四十八手の中にこの体位は無かったはずだから。
「―――あああっ!」
そんな事をぼんやり考えた瞬間、如月さん自身によって深く抉られる。こうするともう、思考は追いつかない。後はただ如月さんの求めるままに俺は。俺は……。
やっぱり俺は後はもう真っ白になるしか…なかった……。


「ごめんね、ヒーローショー…見にゆけないね」
無理な態勢のまましたせいで、俺は立つ事が出来なかった。おまけに時間は大分経っていて、今から行っても間に合いはしないだろう。それは凄く残念だ。残念だけれども…それ以上に…。
「いいんです…俺…ヒーローショーよりも…その…」
「うん?」
「…こうやって…如月さんと…デ…じゃなくっ一緒に遊びに行けた事が…嬉しいんです…」
「くすくす、そうだね。君が嬉しいならまたデートしようね」
「はいっ!!」
その言葉に全てが帳消しになって喜んでしまう俺って…やっぱり単純なんだろうか…。とか思ったりもするけれども。
でもこんな日も、たまにはイイよなっ!うん。

そして彼らが再び『デート』出来るかは、二人のみが知る結果となる。


End

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