ごめんね。

本当は、ずっとね。
ずっと、ずっと、僕は。
ボクはキミが好きだった。

…隣にいて、応援するふりして…それでも…ずっと見ていた…。


だから抱きしめられて、キスされた時。ボクはその手を振り解くことが…出来なかった。
「…ひーちゃん…ボク……」
漆黒の瞳。他人を惹き付けずにはいられない瞳。それを見ているだけで、ボクは。ボクは何時もどきどきしていた。だから少しだけ、何時も目線を反らしていた。そうしないと葵に気持ちが、見破られちゃうかと思って。
「―――好きなんだ、君が」
「…で、でも…ひーちゃんには…葵がっ……」
ボクの言葉を最後まで聴く前にひーちゃんはボクの唇をもう一度塞いだ。吸い付くようなキス。舌先で唇をなぞられる。ボクは耐えきれずに唇を開くと、その中に強引に舌が忍び込んできた。
「…んんっ…ん……」
逃げようとする前に捉えられて、きつく根元を吸い上げられる。それだけでボクは、ぴくんっと身体が揺れるのを押さえきれなかった。
「…んん…ふぅんっ……」
力が、入らなかった。髪に指を絡めて、引き剥がそうとしたのに。引き剥がそうとしたのに、何時しか指は髪に絡まっていた。そして。そしてぎゅっとキミの髪を掻き乱して。
「…ふはぁっ……」
唇が離れて一本の唾液が二人を結んで。そして。そして、その瞬間ボクは。ボクはきっと初めてキミにちゃんと目を合わせた。


好きだったの。ずっと、ずっと。
風のようにふわりと現れて。そして。
そして不思議と人を穏やかにさせる暖かさと。
その優しさを感じていたいと思う自分。
包まれていたいと思う、自分。

―――ごめんね、やっぱりボクはキミが好き……


「小蒔」
名前を呼ばれてどきりと、した。そしてもう一度キミの腕に抱きしめられる。そのままキミは机の上にボクを抱かかえながら座った。誰もいない教室。誰も、いない。
「好きだよ、小蒔」
もしかしたら誰かが来るかもしれない。もしかしたら葵とかが来るかもしれない。でも。でももうボクは。
「大好きだよ」
ボクは、気持ちを止められなかった。


制服のリボンが風にひとつ揺れた。ボクはそれをぼんやりと見つめながら、キミがそのリボンを外すのを黙って見ていた。こんな風に誰かに服を脱がされるのは、子供の時以来だった。お母さんが、してくれた時以来。
「…あっ……」
前を肌蹴させられて、ブラが眼下に晒される。葵ほど胸が大きくないから…ちょっとイヤだなぁ。
「小蒔、髪触ってて」
「どうして?ひーちゃん」
「触ってて欲しい。小蒔が俺に、触れていて欲しいから」
「…うん…ひーちゃん……」
その言葉にボクはこくりと頷いて、キミの髪にそっと触れた。柔らかい髪が指先に伝わって。伝わって、何だか凄く嬉しくなった。
「…あんっ!……」
キミの大きな手がボクの胸に触れた。ブラ越しだったけど伝わる指の感触にボクは睫毛を震わせた。柔らかく揉まれて、そしてぎゅっと掴まれる。敏感になった乳首がブラの上から立ち上がっていて、凄く恥ずかしかった。
「変な事、言ってもいい?」
「…何?…ひーちゃん…あんっ…」
ぴんっと指先で乳首を弾かれた。布越しにも関わらず、形がくっきりと浮かび上がっている。ナンか凄く敏感に、なっているのが自分でも分かる。
「小蒔の胸…思ってたよりずっと柔らかい」
「…やんっ…バカァ…ひーちゃん何言って…あぁんっ!」
ぷちんっと音がしてフロントホックが外される。ブラの下ではきつかった胸が空気に晒されて一瞬ほっとする。けれどもそれは本当に一瞬の事で、今度は直に触れてきた指にボクは、益々身体を火照らせる事になって。
「…あぁんっ…やぁんっ…ひーちゃっ…はぁっ……」
「むにむにしてるよ。かわいいね」
「…もぉ…何言って…ひゃあんっ!」
突然唇が乳首を吸った。そのまま軽く歯を立てながら舌先で突つかれる。その刺激にボクは耐えきれずキミの髪をぎゅっと引っ張った。
「…やぁぁんっ…あぁぁ……」
けれども君は構わずにボクの乳首を唇で征服してゆく。その間にも手がボクの身体を滑って、何時の間にかスカートの下に忍び込んでいた。
「ああんっ!!」
胸を舌で嬲られながら、脚を撫でられて。そしてそのままパンティーへと辿り着くと、布越しにボクの秘密の場所に触れてきた。
「…あぁんっ…あぁ…ひーちゃんっ…はぁぁ……」
「濡れてる、小蒔。感じていたの?」
「…違っ…バカ…何言ってんのよぉ…あんっ……」
ぺたぺたと指の腹が入り口を押す。濡れて染みた布が、擦れる感触がボクには辛くて。じれったいほどの軽い愛撫が、ボクには…。
「いっぱい、濡らしてあげるね。俺の手で」
「…あああんっ…あんっ…あんっ……」
布をぐいっと横にずらされて、そのままくぷりと指が中に入って来た。ぐりぐりと少し乱暴に掻き乱す指。勝手気侭に動く指。それが時々的を得るようにボクの一番感じる個所に当たって。当たって、それが。それが何よりも…。
「…ああ…あぁ…んっ…はぁぁぁんっ……」
「あ、分かった。ココがいいんだ」
「…ひゃんっ…だめぇ…ソコは…あぁん…ボク…ボク…変に…なっちゃ……」
「なって、変に。俺の前でだけ、変になって」
「…やぁぁんっ…ダメぇ…ダメぇ…ひーちゃん…ボクぅ……」
「全部、小蒔の表情を俺に見せて」
「―――あああんっ!!!」
ボクはひーちゃんの膝の上で背中を仰け反らせながら、大量の蜜を分泌させた。


もうどうなってもいい。
誰に見られても、いい。
好きだから。大好きだから。
ひーちゃんが、好き。
もうボクは止められないの。

―――きっとずっと、ずっとひーちゃんが好き……


「ひぁぁぁんっ!!」
ずぶずぶと音を立てながら、ボクの中にキミが入ってくる。大きくて、熱い塊が。
「…ああああっ…ああああっ!」
腰を掴まれて、引き寄せられる。その度にボクの中にキミが入ってゆくのが分かる。こんなに大きなモノがボクの中に収まってゆく。
「…あぁぁっ…あぁぁぁ……」
「クッ、キツイね」
「…はぁぁっ…だってぇ…ボク…初めてっ…あぁぁぁ……」
「うん、よかった。初めてで。初めての男が俺で」
「…あぁぁっ…あああんっ…あぁぁ……」
一端全てがボクの中に収まるとキミは動きを止めた。そして汗でべとついてるボクの前髪をそっと掻き上げて。
「小蒔の中、凄く熱いよ。ぎゅって俺、締め付けてる」
「…もぉ…ひーちゃんの…バカ…こっちは…痛いんだからぁ」
「痛い?」
「…痛いよぉ……バカバカ……」
少しだけ涙目になってしまった。でも本当の事だから。やっぱり入ってきた瞬間は身体が真っ二つに引き裂かれるように痛かったし、今も。今も中が切れて血が出ているのが分かるから。
「ごめんね、でも我慢して…小蒔が…欲しいから……」
「…あ…はむっ……」
宥めるように口付けられて、そしてそっと胸を揉まれた。感じやすい個所を指先が辿る。そうして。そうしてキミがボクの痛みを和らげてようとしてくれた事が分かったから。
「…ん…ふ…へいき……」
「小蒔?」
「…へぇき…だから…動いて…ひーちゃん…ボク…平気…だから…」
「小蒔、好きだよ」
「―――あああんっ!!」
綺麗な笑顔でキミは微笑って、ゆっくりと動き始めた。ボクの腰を掴んで、そのまま下から突き上げる。ぴきっと何かが破れる音がしたけれども、構わなかった。そのまま、そのままボクはキミの動きに合わせて。合わせて、何時しか腰を振っていた。
「…あああっ…ああああ……」
腰が揺さぶられる度に、胸が震える。その胸にキミの指が絡み付く。強く揉まれて、そして深く突き上げられて。
「…ああっ…もぉ…もぉ…ボク……ダメ…あぁぁっ……」
「出すよ、いい?」
ボクはその言葉にこくりと小さく頷いた。もうどうなっても、どうなっても構わなかったから。
「あああああっ!!!」
どくんどくんとした音と共に…ボクの中に大量の熱い液体が注がれた。



ごめんね。ごめんね、ひーちゃん。ごめんね、葵。
皆皆、ごめんなさい。ボクが、ひーちゃんを好きじゃなかったら。
葵とひーちゃんが結ばれたら。ちゃんと。
ちゃんと運命は運命のまま進むのに。
黄龍の器と菩薩眼の娘。それが。それが運命の道なのに。
でもボクは、ひーちゃんが好き。これから先何があっても。

―――何があっても、大好き……


だから、ごめんね。
ごめんね、葵。
親友だってそばにいるのに。
それなのにボクは。
ボクは気持ちを止められなくて。

―――ごめんな、さい……



「好きだよ、小蒔」
「…ひーちゃん……」
「大好きだから、俺が護る」
「……」
「これから先どんな事になっても俺が」

「俺がお前だけを護るから」


その言葉にボクはこくりと頷いた。
どんなになろうともボクはキミが好き。
キミだけが、好き。それはもう。
もう消せない事実なのだから。




ごめんね。と小さく呟いて、ボクは。ボクはそっと君の胸に顔を埋めた……。


End

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