片思い?

最初はただの好奇心だった。だって人のモノだし。
他人のモノに私は興味なんてなかったから。
ただ。ただ、高見沢があんまりにも嬉しそうに言うから。
何となくその笑顔が。その笑顔が眩し過ぎて。

何となく、悔しかったから。


「高見沢とは何時もホテルでしてるの?」
実はこんな場所に来たのは、初めてだった。こんな風に見えても私、身持ちだけは固かったから。馬鹿みたいだけどセックスだけは、本当に好きな男としたいと思っていたから。
―――本当に好きな男と…したかったから……。
「気になるのかい?」
そう言って目の前で笑うコイツ。ひどく綺麗な顔のコイツ。男の癖して女より綺麗なのが許せない。けれどもその綺麗さは決して女のソレとは違う。とにかく絶対的に綺麗なのだから。そう言えば…高見沢って面食いだったっけ?
「べーつーに。でも恋人の親友とホテルに来るなんて…随分下半身にだらしない男なのね、如月は」
「高見沢さんは知ったら、喜ぶよ。『亜里沙ちゃんもこれで舞子と一緒』ってね」
その言葉に否定出来ない自分がいた。高見沢ならば言いそうだ。あのコは可愛いが頭がちょっとたりない気がする。でもソコが男にとっちゃあ可愛いって所なんだろうね。
あーあ、つまんない。私みたいな女は、きっと『可愛い』とは縁遠いんだろうなぁ。
「…むかつく。あんたみたいな男は見てくれで女幾らでも騙せるけど…性格サイテーね」
「分かっているじゃないか?藤咲さん。それよりも」
「あっ!」
腕を掴まれベッドに押し倒された。その鮮やかな動きが明らかにこう言った行為を慣れているのを見せ付けている。そのまま唇を塞がれて、甘いキスが降って来る。
「…んっ…んん……」
舌を絡め取り、根元を吸い上げられる。――ヤバい……こいつ見掛けだけじゃない…キスが巧過ぎる……。
身体の経験は無い分、キスだけはこなしてきた。その中でもこんなに巧いキスは、経験した事がなかった。
「…んんっ…はぁっん……」
つい背中に手を廻して引き寄せてしまった。もっとも、もっとキスをして欲しくて。
「くす、いいの?僕は高見沢さんの『彼氏』なのに」
一本の糸を引きながら、唇が離れる。その唾液の筋が、私の名残惜しさを現しているようで少し恥かしかった。恥かしかったけれども、気持ち良さのが勝っている。
「…誘ったのは…あんたでしょう?……」
少しだけの罪悪感と。そして少しだけの胸の痛み。そして。そしてそれ以上の好奇心と…そして嫉妬。それが勝ったから私は。私はあんたの背中に腕を廻した。

「…ああっ…はっ……」
制服を捲り上げられて、そのままブラを外される。ブラからはみ出るくらいの大きくて形のいい胸は私の自慢。まだ他人には触らせた事はなかったんだから。
「…あんっ…あぁ…」
その胸を揉まれながら、乳首を吸われた。昔興味本位で見たAVでは男は荒い息をさせながら貪るように吸っていたけど…あんたは綺麗だった。息一つ乱さずに、長い睫毛を閉じながら、巧みに私の胸を吸い上げる。それは。それは頭の芯がぼーっとする程に気持ちいい。―――気持ち、イイ……。
「…やぁっ…んっ…あ……」
歯を胸の突起に立てられた。その途端身体が電流を走ったように、びくんっと震えた。その刺激が、私を知らない場所へと連れ去ってゆく。
「…あぁっ…あん……」
「藤咲さんって、見た目よりココ可愛いね」
「…どう言う…意味よ…はんっ……」
胸の果実を指で玩びながらあんたは言った。その顔は本当に、綺麗。ああなんか色々な友達から聞いていた男とのえっちとは、全然違う。マジこれが夢のようなセックスなんだろうか?
「綺麗なピンク色している」
「…やぁん…そんな事…言わないでよぉ……」
恥かしいと思う気持ちが勝って自分でも顔が紅くなるのが分かる。私はどんな時でも度胸があると思っていたが…こんなにどぎまぎしたのは初めてだった。
「どうして、可愛いよ…こっちも、可愛いのかな?」
「―――あっ!!」
スカートの中に手を入れられて、パンティーの上から大事な部分をなぞられた。自分で時々触れたことのある箇所だったが、他人の手に触れられるのは全然違う。こんなに。こんなに感じるモノだなんて…思わなかった……。
「…ああっ…はぁ……」
パンティーを脱がされて、足を広げさせられる。あんたはその間に入り込み、私のココに舌を忍ばせた。
「…やぁっ…あ……」
「やっぱりココも可愛いね、藤咲さん。綺麗な色をしているよ」
「…あぁ…は……」
初めて知る感覚。今まで知らなかった未知の快感。どうしよう…怖いと言う前に気持ちイイと言う感覚が支配する。
今まで自分で自分を慰める事しか知らなかった。私根はえっちだから、一人でするのには何の躊躇いもなかった。だからよくやっていたけど、比べ物にならない。男の人にされるのってこんなにも気持ちイイなんて…。それとも。それとも相手があんただから?
『如月くんねぇ、えっち凄く巧いの。舞子あんなにえっちの巧い人初めて』
高見沢の言葉を思い出す。私なんかよりもずっと経験豊富なあんた。多分頭のネジが緩んでいる分、性にモラルも何もないんだろう。あのコの言い分は気持ちイイからしている、なのだから。
でも。でもあんたにこうされているとそれが分かる気がする……。
「…あぁ…ん……」
ぴちゃぴちゃとわざと音を立てながら、あんたは私の花びらを舐めた。その舌は花びらを掻き分け、芯まで届く。そのじんっとする感覚に頭の芯から痺れてくる。
「…はぁ…もっとぉ……」
私は堪えきれず自分の手で、自分の胸を揉んでいた。何時もみたいに。何時も自分を慰める時のように。
「…もっとぉ…奥まで……」
「舌で、いいの?」
「あっ!」
胸を揉んでいた私の手を掴まれ、あんたは自らの股間へと手を導く。それは布越しでも分かる程に硬く巨きくなっていた。
「こっちのが、欲しいんだろう?」
「…あん…凄い…これ…これ…挿れるの?」
「当たり前だよ…藤咲さんもしかして、初めて?」
余りにもあんたが意外そうな顔をしたのが悔しかった。初めてで悪かったわね。私はそんな気安くヤラせる女じゃないのよ。
「…いけない?…」
「いや、高見沢さんの友達だから、てっきり…」
「…あのコはあのコ…私は私よ…」
「くす、そうだね。じゃあ優しくしてあげるよ」
そう言って笑った優しい顔を見たら…ああ…私は選択を間違っていなかったと思った。


舞子の彼氏最高にカッコイイよねー羨ましい。
――へへ、如月くん優しいのぉ。凄く
いいなあ。あれだけかっこよければ自慢だよね。
――えっちも超巧いのぉ
こいつ何言ってんのよーっ羨ましいーーっ!
――幸せなんだ。凄く舞子……

羨ましかった。
実は凄く高見沢が羨ましかった。
あんな風に幸せそうに笑って。
あんな風に『彼氏』一筋で。
凄く羨ましかったから。

―――だから私もその『幸せ』を味わってみたかった……。


「ひああっ!!!」
ズンっと挿ってきたその硬さに私は思わず悲鳴を押さえ切れなかった。引き裂かれるような痛みが私の全身を襲う。
「―――キツいね…藤咲さんのは」
「…ああっ痛い…痛いよぉっ……あっ!」
あんたの舌が私の胸を這った。その巧みな舌使いに身体が解れてゆくのが分かる。そして不思議と痛い筈なのに、ソレを受け入れ始めている私がいた。
「…あああ…あぁぁ……」
「藤咲さん、僕の背中に腕廻して」
「…あぁ…はあああ……」
その言葉に私はのろのろと腕を廻して背中に抱きついた。あ、本当だ。こうするだけで何故だか凄く安心する。
「くす、可愛いよ。藤咲さん」
「…あぁ…んっ…ああ……」
自分でも声が艶めいてくるのが分かる。自分なのに自分の声じゃないみたいな、そんな感覚が。
「動くよ、いい?」
その問いに私はこくりと頷いた。その途端私の中の異物が動き始める。その衝撃に私は我を忘れて声を上げた。自分を忘れて、声を。
「ああ…は…あああ……」
「初めてにしては…随分と締めつけるね」
「…ああんっ…あああ……」
「意識、飛ばしちゃったのか」
その声が、私が覚えているあんたの最期の声だった。


片思い?
違う、片思いじゃない。
ただ感じたかった。
高見沢あんたと。
あんたと同じモノを感じたかったんだ。


「…やっぱり…あんた高見沢のモノなんだね…」
「それを知っていて、こうなったんだろう?」
「…うん…そうだけど…でも何となくね…」

「―――何となく、ね……」


きっとあんたは誘えばまた私を抱いてくれるだろう。
けれども高見沢がそれを望まなければ。
―――簡単に私を捨てるだろう。


「僕はね、高見沢さんにベタ惚れなんだよ。他人には理解されないけどね…彼女だけが分かっているからそれでいいんだ」


知っているよ、そんな事。
だって。だって私が。

―――私が誰よりも一番、高見沢を見ていたのだから……




End

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