Doll

―――君は可愛い、僕の人形。


褐色の肌に口付けて、そして。そして噛みついた。
「…ああっ…はぁっ…っ!」
声を上げて。甘い声を上げて。もっと、もっと僕を楽しませて欲しい。
「…止め…あぁっ…ぁぁ……」
もっと僕を楽しませて。退屈から、開放して。僕の可愛い玩具。


内側から、壊してあげた。
脆弱な心が、君を苛まんでいるから。
だから壊してあげたんだ。
ほら、楽になっただろう?ほら、開放されただろう?
君はもう余計な事を考えなくていい。
こうして欲に溺れて、僕に溺れていればいいのだから。


「王子様、ほら…咥えるんだよ」
ズボンのファスナーだけを下ろし自身を君の前に差し出した。以前ならコレを見たら剥き出しの目で睨み付けていたのに、今は。今はこうして。
「…んっ…ふぅっん……」
素直にソレを口に咥えこんで、生暖かい舌で包み込む。ぺろぺろと、まるでアイスキャンディーのように舐める。それはまるで小さな子供のよう、だね。している行為は大人だけれどもね。
「…ふむぅ…はんっ…くふぅっ……」
咥えきれない大きさになったせいで君の目尻から涙がぽたりと零れてくる。けれども君は僕の命令に忠実に…忠実にソレを舐め続ける。健気、だね。反吐が出そうなほど、君は可愛いよ。
「大分、上手くなったね。まああれだけの数をこなせば…この位は当然かな?」
「ふぐぅっ!」
髪を引っ張って、そのまま限界まで引き寄せた。むせ返りそうになる喉を押さえて、奥へと突き刺す。それでも必死で絶えて僕を咥えている姿は、ある意味ひどく淫らに見える。

―――そうまるで、生まれながらの娼婦のように……

「…ふぅっ…はふっ…ん…んんんん……」
目尻から零れる涙をそのままに、僕は何度も髪を引っ張って自身を抜き差しさせた。そのたびに膨らむソレが君の喉を苦しめる。それでも僕が欲望を吐き出さない限りこの行為は終わることはない。僕が、開放しない限り。
「くすくす、もっと舌を使うってちゃんと教えたでしょう?王子様」
「…んんんっ…んんんんっ!……」
「まあいいでしょう。出しますよ、ちゃんと全部飲み干すんですよ」


―――ドピュッ…ドクドクドク……


ぽたり、ぽたりと。褐色の肌に白い精液が降り注がれる。
顔に頬に、鼻筋に、顎に。胸に腹に、そして。そして唇に。


「…はぁはぁ…はぁ……」
「ダメですよちゃんと、飲まないと、ほら」


身体にこびり付いた精液を指で掬って、そのまま君の口に含ませる。君は抵抗することなく素直にそれを舐めた。ぺちゃぺちゃと音を立てながら、僕の精液を身体の中へと。


おかしいね、あれだけ。あれだけ、君は抵抗していたのに。
どんな男たちに姦されても。どんな男たちに突っ込まれても。
何時も最後のプライドで僕を睨み付けていたのにね。

―――今はこんなにも順応な、性欲処理の人形に成り下がっているなんてね。



「じゃあ次はココで、たっぷりと飲みこんでもらいましょうかね?」
「―――あっ!」
脚を広げさせ、最奥の部分に指を突き入れた。まだ何も準備を施されていないにも関わらず、刺激を覚えた身体は。快楽を染み込ませた身体は、否がおうでも反応を寄越す。
「…あぁ…くふっ…はぁっ……」
くちゅくちゅと中を掻き乱せば、媚肉は刺激を求めてきつく指を締めつける。それと同時に触れてもいない自身さえも震えながら立ち上がっていた。
「…はぁぁ…あぁっ……」
がくがくと震える両足を押さえこんで、そのまま足首を掴んだ。一番恥ずかしい部分が丸見えになっても、君はただ喘ぐだけ。脚を閉じようとも、ばたつかせもしない。順応に腰を浮かせて、欲望を受け入れようとしている。
「欲しいんでしょう?王子様、コレが。だったら欲しいって言うんですよ」
「…欲し…い……」
「そしてどうして欲しいんですか?」
「…そして…俺の中で…ぐちゃぐちゃに…」
「ぐちゃぐちゃにして?」
「…掻き回して…く…れ…」
「くすくす、良く出来ました」
望み通り、犯してあげるよ。脳天まで剥き出しになる快楽で、何もかもが分からなくなるまで。


順応な、人形。犯され穢されるだけの人形。
なの何で、その瞳だけは。その瞳だけは。

――――こんなにも綺麗なのかね?


「あああああっ!!!」
欲しかったモノが満たされた悦びに、君は喉を仰け反らせて喘ぐ。可愛いね、可愛いよ。そうやって僕を求めて腰を押し付けてくる姿は。
「…あああっ…あああんっ…あんっあんっ!……」
がくがくとわざと乱暴に身体を揺さぶれば、腰に脚を絡みつかせて僕を求めてくる。その瞳にはもう何も映ってはいない。反抗の光も、強い意思も、壊れ掛けのこころも。
もう全部、閉じこめてしまったから。閉じこめてしまったら残るものはただの硝子球の瞳だけ。それだけがぽっかりと残っている。
でも、綺麗だね。凄く、綺麗だね。この瞳を手に入れる為に僕は君を壊したのかもしれない。

――――この瞳に噛みついて、食らいつく為に……

最奥まで突き上げて、その中に欲望を注ぎ込む。それでも足りないのか君はまた腰を振って。振ってそのまま僕を求めてくる。君から腰を振って僕を、求めてくる。



僕の可愛い玩具。僕の可愛い人形。
何よりも綺麗で哀しい、僕の人形。


誰にも渡さないよ、やっと手に入れたんだからね。





――――もう誰にも…渡しはしない……



    END

 

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