終わらない夢を見る




子供の頃の夢が、何時も。何時も途切れる事無く私の胸に宿る限り。


そっと、指を絡めあって。そっと、瞳を重ねあって。
そして見つめあう時間が。優しい時間が、こうして。


こうしてふたりを、包み込む限り、もう何も怖くないと思った。


子供の頃何時も夢を見ていた。真っ暗な闇に独りぽつりと居る自分。俯きながら膝を抱えながら、その闇の中で。闇の中でただ。ただ時間が過ぎていくのをじっと待っている自分。
そんな自分の頭上にそっと光が零れる。ただひとつの光、が。
それに気付いて必死に手を伸ばして。伸ばして触れようとした瞬間に目が、醒めて。
醒めて子供である自分は明るい闇の中に、独り。独り目が醒めて。やっぱり膝を抱えていた。

でも、もうその夢を見ることはないの。この腕が、ある限り。


「…メーヴェ……」
貴方のその声が好き。私の名前を呼んでくれるその声が。その名前は嫌いだった。哀しい思い出しかなかったから。でも。でも貴方がこうして呼んでくれるようになってから、私はこの名前が好きになった。貴方がそうして呼んでくれる名前が。
「…リュナン様……」
貴方がそっと微笑うから、私も微笑えるの。貴方の笑顔だけが、私のただひとつの光だから。暗闇を照らしてくれた、ただひとつの光だから。
「好きだよ、僕のメーヴェ」
「…あっ……」
唇に口付ける前に頬にそっと唇が降りてきて、そして同時に貴方の手が私の胸の膨らみに触れる。軟禁生活のせいで私の身体は標準の女の子よりも、細く肉がなかったけれど。けれども、こんな私でも貴方は好きだって言ってくれたから。全部好きだって、言ってくれたから。
「…大好きだよ……」
「…あっ…んっ!……」
見掛けよりもずっと大きな手が、私の胸を包み込む。貴方の手ですっぽりと収まってしまう小さな胸。けれども貴方が好きだって言ってくれたから。だから私はそんな自分を好きでいられる。

――――貴方が好きだという、自分を……

何度も胸の膨らみに指が触れる。その指が離れたと思ったら、上着を脱がされた。そしてそのまま下着も外されると、直に指先が触れてきた。そのひんやりとする感触に一瞬身体が竦むが、次第に与えられる刺激に弛緩していった。それどころか、無意識に胸を指に押しつけ、もっとと刺激をねだった。
「…ああんっ…はぁっ……」
胸の突起を指で摘まれ、そのまま舌でしゃぶられる。ちろちろと舌先で嬲られれば、ぞくりと身体の芯が疼いた。
「…ぁぁっ…リュナン…様っ…はぁっん……」
無意識に手がシーツに伸びるとそのままくしゃりと掴んだ。そこから雛が広がり、波を作る。けれども与えられる刺激に夢中になっていた私は、そんな事すら意識する暇もなくて。
「…あぁ…ん…あ……」
両の胸を手で揉まれ、口に含まれ歯を立てられた。甘い刺激に眩暈すら憶えそうになる。シーツを掴む手の力が強くなって、髪がぱさりと揺れた。それでも貴方の指は、舌は、止まることがなくて。
「…メーヴェ…僕の……」
「…あんっ……」
「…全部、僕のだ…ここも…ここも……」
「…はぁぁっ…ん……」
滑る指、そして舌。胸から谷間へと、そしてわき腹、臍の窪み。その全てに指と舌が辿り、私の睫毛を震わせる。どれもこれもを愛しげに触れながら、囁かれる言葉が私を濡らした。
「―――ココも、僕だけのものだ」
「ああんっ!」
脚を広げられ、下着を剥ぎ取られる。そして眼下に晒された私の秘所に指がそっと触れた。割れ目の部分を指でなぞり、そのままずぷりと中へと入ってくる。
「…ああんっ!…あんっ…リュナン様…ソコは…ああん……」
ぐちゃぐちゃと指が中で蠢いている。媚肉が擦れて、感じる個所に当たる。それだけで。それだけで私の花びらは蜜に濡れた。とろりとした液体が滴り、貴方の指を濡らしてゆくのが分かる。その度に無意識に腰が蠢き、貴方を誘った。貴方だと思ったから…貴方の指だと思ったから…身体が、感じた。
「可愛いよ、メーヴェ。君のココはとっても」
「…はあああんっ!……」
ぐいっと限界まで脚を広げられ、貴方がその間に割り込んでくる。両の指で割れ目を限界まで広げられ、そこから滴る蜜を貴方は自らの舌で舐めとった。ぴちゃぴちゃと濡れた音を立てながら、零れ落ちる蜜をざらついた舌が掬う。その感触がまた、私の花びらから蜜を零れさせる。とろりと、大量に滴る。
「…あんっ…あんっ!…リュナ…ン…さまぁ…ぁぁっ!……」
熱かった。ソコだけに熱が集中しているように。ジンジンと痺れて、熱かった。零れる吐息は半ば悲鳴のようになり、意識は白く弾けてゆく。ただ熱だけを追いかけ、舌の動きだけを求めて。腰を淫らに振りながら、ざらついたその感触だけを追いかけて、そして。
「―――いいかい、メーヴェ?」
そして唇がソコから離れ、変わりに熱い塊が入り口に当てられる。その感触に背筋がぞくりとしながらも、私は囁かれた言葉にこくりと頷いた。


貴方が私の前に現れて、夢に続きが出来た。
手を伸ばした瞬間に目覚めることはなくなった。
その代わりに、貴方の笑顔で。差し伸べられた手と。
そして。そして貴方の笑顔で。


―――私は、目が醒めるようになったから……


だから夢は終わらない。終わることはないの。
だってこうして。こうして今貴方の手は。


貴方の手は、私に差し伸べられているから。



「―――ああああっ!!」
腰を掴まれ、一気に貴方が中へと挿ってくる。求めていた刺激に私の媚肉は淫らに貴方を締め付けた。焼けるような熱さが内壁に伝わり、その熱を求めるように激しく擦れ合わせる。
「…あああっ…ああああ……」
腰を揺さぶられるたびに私の胸が揺れて、突起がぴんっと張り詰めた。中の粘膜が擦れるたびに、ぞくりと背筋が震え快楽が沸き上がってくる。
「…メーヴェ…メーヴェ……」
「…リュナン…さまっ…リュナン様っ!……」
シーツを掴んでいた手を貴方の背中に廻し、ぎゅっと爪を立てた。そうしても貴方は許してくれる。ここは私だけの場所だって言ってくれるから。
「…ああんっ…あああんっ!!……」
私だけの場所。私だけが許されるシルシ。貴方が私のものだという、唯一の証。そして約束。
「…好きだよ…君だけが…愛している……」
そして貫く貴方の楔も、ただひとつの約束。私が貴方のものだと言う、ただひとつの約束だから。
「…私も…私も……」
繋がる指先。繋がる舌。繋がる身体。全部、全部、ふたりで。ふたりだけで築き上げたもの。ふたりが、作ったもの。他の誰でもない、ただふたりだけで。
「…僕だけの、ものだ……」
繋がった、こころ。繋がった、魂。全部、全部。ふたりだけのものだから。
「ああああああっ!!!!」
私の中に貴方の愛が注がれ、私は貴方の背中に思いの丈の痕を刻んだ。



終わらない夢を見ているの。
貴方の腕の中で、永遠に。
永遠に終わることのない優しい夢を。
優しい夢を、見ているの。



「…好きだよ…メーヴェ…ずっと……」
「…リュナン…様……」
「…ずっと君だけが…僕にとっての……」


「…僕にとっての…夢だったから……」



終わらない夢を見ている。
君を腕の中に抱き、永遠に。
永遠に終わることのない愛しい夢を。
愛しい夢を、見ている。


――――もう離れることはない。僕らはずっと、一緒なのだから。




「…君だけが…僕の…永遠だよ…メーヴェ……」

 

 


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