夢で逢えたら





手を繋いでいる指先が、ずっと離れないようにと。
ずっと貴方と繋がっていられるようにと。大好きな貴方と。


瞬きをして、そして見上げた先にあった貴方の顔に私は微笑った。少しだけ大人になった私の顔を、見て欲しくて。
「―――王女……」
見上げた私にそっと微笑んで、私の身体を抱きしめてくれた。互いに何も身に付けていない素肌が触れ合って。触れ合って、微かな熱を灯す。それが今は心地よい。
「まだ私は『王女』なの?…ラフィンにとっては王女なの?」
背中に腕を廻して、ぎゅっと貴方にしがみ付いた。剥き出しの胸が貴方の厚い胸板に触れて、押し潰される。さっきまで重ね合っていた身体はすぐに熱を灯し、私の子宮をじゅんっと鳴らした。
「すまない…サーシャ…癖になっていた…お前はもう俺の…」
俺のと、その先の言葉を唇で聴きたくて…私は貴方に自分から口付けをした。



『やっと、こうして。こうして私達ひとつになれたね』



初めて身体を重ねて、お前が言った言葉。大きな瞳に涙を零しながら、それでも懸命に微笑って言ったお前の言葉。
ずっと遠回りして、ずっと一番遠い選択肢を選んで。それでやっと。やっとこうして俺達は重なり合う事が、出来た。心も身体も、やっとこうして。


バージェ復興の為に国に戻った俺を、待っていてくれたお前。
ずっと俺を待ってくれていた、お前。忘れられても仕方ないとそう思っていたのに。
お前はあの頃のまま。あの頃と変わらない瞳のまま、俺を。俺を見つめてくれて。
そしてただ一言、言ってくれた―――おかえりなさい、と。


唇を、重ねる。薄く開いた口中に舌を忍ばせそのまま絡め合った。最初はゆっくりと繋げ合っていた舌も、想いの加速と同時に動きが速くなる。ぴちゃぴちゃと濡れた音を発しながら、たちまちにそれは深くなってゆく。
「…んっ…ふぅんっ…んんっ……」
背中に廻したお前の手がきつく俺にしがみつく。その度に押しつけられた膨らみが俺の胸板で潰れて、その感触に欲情した。
「…はぁっ…ラフィ…ン……」
甘い溜め息とともに離れた唇が名残惜しげに唾液の糸を結ぶ。それを指で拭いながら、もう一度お前の身体をシーツの波へと埋めた。さっきあんなにも激しく身体を繋げたのに、互いから沸き上がる欲望を抑え切れない。
「…サーシャ……」
「…あっ…はぁっ…んっ……」
首筋に唇を落としながら、柔らかい乳房を揉んだ。手のひらに収まるほどの小ぶりな胸だったが、逆にそれが俺には丁度良かった。この手のひらに収まる形良い胸が。
「…あぁっ…あんっ…あぁんっ……」
柔らかく外側を揉んでやるだけで桜色の突起がぷくりと立ち上がった。それを指でぎゅっと摘めば、長い睫毛がぴくぴくと揺れる。軽く唇を噛みながら、それでも耐えきれずに喘ぎに解かれる瞬間が。その瞬間がひどく俺には淫らに見えた。
「…ああんっ…ラフィンっ…あんっあんっ……」
かりりと胸の突起に歯を立てて、そのまま甘噛みをした。それだけで腕の中の身体が小刻みに揺れる。感度のいい身体は、常に俺の思いのままの反応を寄越した。
「…あっ…つ…くふっ…ん……」
背中に廻していた手を無意識に口に持ってゆく癖を知ったのは、こうしてお前を抱くようになってから。その手を口に咥えて、声を押し殺そうとする。けれどもそれが無駄な行為である事も…また分かっていながら。
「…ふぅんっ…はふっ…んんっ……」
唾液で突起が照かるまで胸を舐め、ゆっくりと俺は唇を離した。そしてそのまま下半身へと指と舌を滑らせてゆく。途中で的を得たようにびくんと跳ねる個所を集中的に攻めながら。
「…ひゃっ!」
脚を限界まで広げさせて、舌を茂みの奥に滑らせた。息づき始めた秘所に舌を忍ばせる。その感覚に耐えきれずにお前の身体が弓なりに仰け反った。
「…ひゃあんっ…あぁっ…ぁぁんっ……」
わざとぴちゃぴちゃと音を立てながら湿ったその器官を舐めた。ぷくりと立ち上がったクリトリスをわざと避けながら、周りの媚肉を舐める。それに焦れたようにお前の腰が淫らに蠢いた。
「…ラフィン…違っ…そこじゃなくて…あっ…もっと……」
首を左右に振りながら、感じる個所を俺の舌に押しつけてくる。そんな所がひどく愛しかった。抱いている時、自分を隠さないお前が。感じたままに俺に伝えるお前が。
「…もっと…違う…所…をっ…あ…んっ……」
「―――サーシャ」
「…あっ……」
俺は舌を離して、そのままお前の足首を掴んだ。そしてそのまま入り口に俺自身を当てる。その硬い感触にお前は満足したように甘い溜め息を零した。そして。
「舌よりも、こっちの方がいいだろう?」
「…ラフィ…ン…私……」
「こっちの方が、欲しいだろう?」
自身で入り口をなぞりながら、お前に囁いた。その感触にお前はこくこくと頷いた。目尻から涙を零しながら、そして。
「…欲しい…私…ラフィンが…欲しいっ……」
そして耐えきれずに自ら俺の背中に手を廻すと、ぎゅっと俺の身体を引き寄せてソレをねだった。


ずぷりと音ともに、俺がお前の中へと埋められてゆく。その度にお前は満足したように悲鳴のような声を零した。
「はあっ!ああああっ!!」
奥まで貫けば熱い媚肉がきつく俺を締め付ける。その抵抗を掻き分け、俺は奥へ奥へと自身を進めた。引き裂くように中へと。
「…あああっ…あああっ…ラフィンっ…あああんっ!!」
バリリと音ともに俺の背中にお前の爪が食いこむ。そこからぽたりと血が流れても俺は動きを止めなかった。深く、お前を貫いてゆく。
「ああんっ…あんっ…ああんっ…もぉっ……」
「もう?どうした?」
「…もぉっ…ダメ…私…イッちゃっ……」
「イクか?」
「…イッちゃうっ…イッちゃうよぉ…ラフィン…私…私っ……」
「ああ、俺もイク。だから一緒に」
「…あぁっ…あぁぁっ…ダメ…もうっ…私……」
「―――一緒にイこう」
「ああああああっ!!!」
ぐいっと腰を引き寄せ、最奥を貫いた。その瞬間お前がぎゅっと締め付け、俺はその刺激に耐えきれずに欲望を吐き出した。どくどくと音を立てながら、熱い欲望を。



「…ラフィン…貴方を…いっぱい感じる」
「俺もだ、サーシャ」
「…ずっと…待っていたから…いいよね」
「ん?」
「…えっちな事…いっぱいしても…いいよね」
「ああ、俺もいっぱい――お前にしたい」


「お前を感じたいから」



見つめ合って、そして微笑って。
笑って指を絡めて。絡めて、そして。
そして触れ合ったまま。触れ合った、ままで。
そっと、眠る。ふたりで、眠る。


―――指を…絡めながら……



そうしてまた。また夢で逢おうね、って。逢おうねって、お前が言った。
子供のような表情で、言った。そんなお前に俺はひとつキスをする事で…返事をした。

 

 


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