「…ククク、イイ格好ですなぁ」
ケイトの頭上からねっとりとしたイヤらしい声が聴こえて来る。その声に歯を食いしばりながら顔を上げたら、予想通りの顔色の悪い一人の祈祷師がいた。
「…私を…離してっ!」
睨み付けながらケイトは叫んだが、その男…ネブカはフフフと笑うばかりだった。それ所か縛られ頭上に掲げられた手首にそっと、手を当てる。死人のような冷たい手に、ケイトは背筋がぞくりとした。
「それは聴き入れられませんなぁ。貴女は捕虜なのですから。それらしくしていて貰わないとね」
「―――ジークは…何処っ?!」
「さあ、今ごろカルラ様とともに貴女の仲間を倒しに行っているのではないでしょうかねぇ…。いいじゃないですか、こっちはこっちで楽しみましょう。フフフ」
そう言うとネブカはケイトの手首から手を離すと、そのまま…ケイトの衣服をひとつ、引き裂いた。
逃げられないように、と。閉じ込められた。
見張りには人間ではない異界のモノ…ゾンビだけがいる部屋へと。
ジークがカルラと共に旅立った隙を狙ってここに閉じ込められた。
―――彼が、いなくなった隙を狙って……
「フフフ、大きな胸ですね…さぞかしジークも楽しんだことでしょう」
「…い、イヤ…来ないで……」
引き裂いた個所から白い胸がぽろりと零れる。大きくて張りのある胸が、ネブカの前に現れ彼を喜ばせた。触れる前から空気に弾んでぷるっと震える、その大きな胸。触れてむしゃぶりつきたくなる、その胸が。
「おや震えている、さっきまでの気丈な態度はどうしたのですか?」
じりじりとネブカは寄ると、ビリリともう一度衣服を引き裂いた。わざと胸だけが露になるように、そこだけを。
「来ないで、イヤ…いやあっ!」
ケイトの抵抗も空しくネブカの手が胸に触れると、そのままぎゅっと鷲づかみにした。指の隙間から零れる白い肉が痛々しい程に強く揉んだ。
「…いやあっ…痛いっ…止めてっ!!」
ぐにゅぐゅと手の中で胸が潰される。それでも弾力のあるそれは、抵抗をして弾んだ。それがネブカをひどく喜ばせる事となる。
「フフ、そう言いながらもココは立っていますよ…乱暴にされると感じるんですね」
「…ち…違っ…あっ!」
「こんなにぴんと張り詰めて、フフフ」
「…いやぁ…やぁ…あぁっ!…」
胸の外側の肉を激しく揉みながら尖った乳首に爪を立てる。そのままかりりと引っ掻けば、びくんっとケイトの身体が震えた。
「…あぁ…いやぁっ…いやあっ……」
乱暴に胸を弄りながら、ネブカは空いた方の突起にむしゃぶりついた。ちゅうちゅうと音を立てながら乳首を吸い上げ、ぺろぺろと舐める。その度にびくんびくんとケイトの身体が跳ねた。
「…イヤ…イヤイヤ…止めて…止めてぇ…ああっ……」
首を左右に振り身体を必死で捩っても、どうしても女の性は止められない。嫌悪感で堪らない筈なのに、感じる個所を攻めたてられればじわりと這い上がってくるのは快楽でしかない。どんなに望まずとも、どんなにイヤでも。
「…あぁぁっ…あぁ…やあんっ…やぁ……」
「その割には随分といやらしい声ですよ」
やっと胸からネブカの唇が開放される。けれどもそこは唾液に塗れてかてかと光っていた。激しく吸われ、乳首が紅く腫れ上がるほどに。
「フフフ、このまま貴女を犯したいのですが…そうしたら私がジークに何されるか分かりませんからね、変わりに―――」
ネブカはフフフといやらしい笑みを浮かべると、呪文を唱えた……。
「―――い、いや…いやあっ!!」
ネブカの手から開放されたと思うのも束の間、廻りに見張りとして立っていたゾンビ達がケイトにわらわらと近付いてくる。そしてどろりとした手がケイトの肌に触れた。
「…やっ止めて…止めて…イヤ!!」
ネブカが唱えた呪文のせいでゾンビの数が増えている。その何十本と言う手が、ケイトの白い肌を弄り始めた。鎖骨に触れ、わき腹に触れ、臍に触れ、胸に触れ、そして脚に触れて…。触れるたびにじゅっと音がして、ケイトの服が溶かされてゆく。その度に剥き出しにされていく白い肌が…ネブカを満足させた。
「いい肌ですね…白くて、それが羞恥の余り紅く染まってゆくのが、イイ」
「…いやっいやいやっ!!離してっ!!触らないでっ!!」
脚を滑っていた手が、ぐいっと足首を掴むとそのまま広げさせられる。ネブカの目の前に、ゾンビ達の目の前に、ケイトの秘所が暴かれて……。
「いやあっ!見ないでっ!!」
必死に脚を閉じようとするが、ゾンビ達の手が無数に抑えつけていて、それもままならない。ピンク色の花びらが無数の指によって…開かれてゆく。
「ほほう、これはいい色をしている…美味しそうですなぁ」
「…いや…止めて…お願い…お願いだから…いやっ…ひあああっ!!」
たくさんの指が、ケイトの中へと入ってゆく。一本一本は細くても、数が増えればそれは苦痛でしかない。幾ら身体を護る為に、愛液が零れようとも数の前では圧倒的に無力だった。
「…ひあっ…あああ…痛い…痛いっ!あああっ!!!」
ぐりぐりと中を掻き乱され、外側の媚肉を嬲られ、剥き出しになったクリトリスを激しく摘まれる。ぐちゅぐちゅと濡れた音が室内に響き渡った。
「…あああっ…ああ…いやあっ…もうっ…いやあっ……」
秘所を嬲られながら、胸を揉まれる。身体中にゾンビが群がりケイトを陵辱した。その様子をネブカはねっとりとした視線で見つめている。視姦、している。
「たまらないですねぇ、この光景は」
ネブカは耐えきれずに下半身を剥き出しにした。それは天を仰ぎ、先端からは先走りの雫を零している。そのままケイトの前に立つと、吊るしていた紐を解いた。がくりと、ケイトの身体が地面に落ちる。両腕が自由になったケイトはここぞとばかりに抵抗しようとするが、それも叶わなかった。無数の手が、まるで命じられたかのように一斉にケイトの手を抑えつけたので…そして。
「貴女の中で果てたいのですが…ジークに悪いですからね、フフフ」
「…やっ、な…何を…っ……」
ネブカはケイトの上に跨ると、そのまま胸の谷間に膨れ上がった自身を挟んだ。そして両の胸を掴むと、それを上下に揺すった。
「…やあっ…やああっ…あああっ!!」
「フフフ、いいですよ。いいです…フフフ…気持ちイイですよ…」
「…いやっいやっい…んっ!!!」
ずぷりと音と共にケイトの口にソレが押し込まれる。限界まで膨れ上がったネブカの拡張が口に突っ込まれる。喉の奥まで貫かれ、ケイトは咽返るのを堪えるのが必死だった。
「んんんっんんんんっ!!」
ずぷずぷと抜き差しをされながら、胸の肉がソレに擦れ合う。逃れようと身体を浮かそうとしても押さえつけられてどうにもならない。どうに、出来ない。
「んんんっ…ふぐっ…んんんん!」
目尻から零れ落ちる涙が、ネブカの欲望を益々煽る。苦痛に歪む顔が、堪らなくそそる。嫌がりながらも無理やり自分のモノを突っ込ませ、奉仕させている姿が何よりも。そして。
「んぐぅっ…あああっ!!」
限界まで膨れ上がった所で、ケイトの口から引き抜くと、大量のザーメンをその顔にぶちまけた。
「…あああっ…あ……」
ぽたぽたと綺麗な顔を白い液体が汚す。それが。それが何よりも、ネブカを満足させて。そして。
「フフフ、イイ顔です。貴女は汚されるのが実に良く似合う…さあ、もっと汚してあげましょう」
「…い、いや…何…を……」
ネブカはケイトから身体を離すと…それと入れ替わるように、無数のゾンビが再びケイトの身体に、圧し掛かってきた。そして。
「…い、いや…いや…もう…いっ―――」
限界まで脚を広げられたと同時に…ゾンビの誇張したソレがケイトの中へと捩じ込まれた。
「ひあああああっ!!!」
ずぶずぶとした音と共にグロテスクなゾンビのソレがケイトの中を犯してゆく。それと同時に後ろからも、ゾンビの肉棒が捩じ込まれた。前からも後ろからも、ソレが挿ってくる。
「…あああっ…痛いっ…痛いっ!ああああっ!!!」
限界まで貫かれ、膜を隔ててソレが擦れ合うのが分かる。ぐちゅぐちゅと音を立てながら、抜き差しが繰り返される。
「…痛いっ痛いっ…抜いて…抜いてぇっ!!」
首を左右に振り、本能的な恐怖に半錯乱状態に陥る。けれどもケイトを攻めるソレはそんな事に構わず、何度も何度も中で擦れ合う。そして。
「んんっ!うぐっ!!」
別のゾンビのソレが口の中に突っ込まれる。それを合図にケイトの手に別のモノが握られて、胸の谷間にも別のソレが挟まれて。身体中にゾンビの欲望が擦られて。そして。
「んんんっ!んんんんっ!!!」
そして一斉に大量の精液が、ケイトの全身にぶちまけられた……
「…あああ…あああ…もぉ…もぉ…許して…許し…ああああ……」
どのくらい犯されたか、もうケイトには分からなかった。
穴と言う穴を塞がれて、ぺとぺとになるまで。
すえた匂いが全身に染み付くまで、消えなくなるほどに。
…永遠とも思える時を…犯された……。
「…ジーク…助け…て……」
それでも。それでも意識を失う寸前に、呼ぶ名はただひとり。
ただ一人の名を、信じて。信じて、ただ独りの名を、呼ぶ。
「憐れな女ですね…それでも彼の名を呼ぶのですか?」
どんな目にあおうとも、付いてゆくと。
ただ独りの相手を信じて、付いてゆくと。
――――ただ独りの相手だけを信じて………
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