Heartplace


気まぐれも、我が侭も。全部、欲しいから。


触れられるのが大好きだって身体中で表現するから、その全てに答えたくなる。言葉に出さなくてもこうやって髪を撫でるだけで嬉しそうにするから、だから何度でも撫でたくなる。
「本当、先輩猫みたいですね」
「むう、うるさいにゃ〜」
飽きもせず桃城は菊丸の髪を撫で続けた。その度に無意識に身体を菊丸は摺り寄せてくる。それを本人が全く自覚がないから、桃城には可愛くて堪らなかった。だからつい、ぽろりと本音を零してしまった―――猫みたい、だと。
そんな桃城の言葉に本当にぷぅと頬を膨らますと、廻した手でぎゅっと背中を抓った。こんな所も猫っぽいと桃城は思ったが、敢えて口にはしなかった。その代わりにどうしようもない程愛しげな瞳で菊丸を見下ろすと、そのまま。そのまま唇を奪った。


目に入れても痛くないって言葉、今なら物凄く納得出来てしまう。
本当に目に入れても痛くないくらい、可愛くて堪らねーんだ。
自分でもバカみたいだと思うけど。本当にパカみたいに、惚れている。


唇を重ねると、そのまま深く重ね合わせた。答えるように菊丸は唇を薄く開くと、桃城はその中に自らの舌を侵入させた。
「…んっ…ふぅ…ん……」
絡んでくる舌に菊丸は素直に答える。自らも積極的にソレに絡み、深く互いの口中を貪った。背中にきつく腕を廻しながら。
「…桃…っ…んんっ……」
薄く開いた菊丸の瞳がうっすらと滲んでいる。一端唇を離せば、とろりとした視線が桃城に絡みついた。そのまま口許から舌を伸ばして、自ら桃城の口中に忍ばせてくる。背中に廻した手は何時しか桃城の髪を掴み、強引に引き寄せてきた。
「…先輩…ホント、キス好きですね……」
菊丸からの積極的なキスは桃城にとっては嬉しいものだった。こんな風に自分を積極的に求め、ねだってくる彼が。
元々菊丸はキスが好きだった。唇を重ねてやるだけで、しあわせそうな顔をする。何度もキスしてやれば、蕩けるような表情をする。その素直さが桃城には堪らなかった。堪らない。
「…桃…えっち…しよ……」
キスだけでは物足りなくなって、菊丸は桃城のワイシャツのボタンを外すと、そのまま素肌にキスをしてきた。鍛え上げられた筋肉に何度も何度も菊丸は唇を落としてくる。その度に柔らかな髪が桃城の顔に当たってくすぐったかったが、しばらく好きなようにさせていた。させないと、機嫌が悪くなるのは目に見えているから。
「英二先輩、顔上げて」
「…桃……」
言われた通りに顔を上げてくる菊丸に、桃城はひとつキスをした。触れるだけの、キスを。そしてそのまま抱き寄せて、床に寝っ転がった。菊丸を自らの上に乗せながら。
「何か桃を見下ろすのって変な気分だにゃー」
背中に廻された腕が離れると菊丸は上半身を起こして桃城を見下ろした。普段は見上げてばかりいるので不思議な気分だった。けれどもこうやって見下ろすのも悪くはない。普段とは違った角度で見る桃城の顔は、菊丸にはひどく新鮮に見えたから。
「変な気分のまま、気持ちよくなりましょう先輩」
「もう、桃は何を言って―――あっ!」
桃城の手が菊丸のシャツの裾から忍びこんで、そのまま胸の突起を摘んだ。ぎゅっと強く摘まれて、びくんっと菊丸の肩が揺れる。それを確認すると桃城は強弱を付けながら、その胸の飾りを指で弄った。
「…あっ…あぁ…んっ…桃…っ……」
敏感な部分を嬲られ菊丸は耐えきれずに桃城の肩をぎゅっと掴んだ。その手は小刻みに震えている。けれども桃城の手の動きは止まる事はなかった。ワイシャツを脱がさないまま胸の突起を嬲り続ける。
「気持ちいい?先輩」
「あんっ!」
もう一方の突起をワイシャツの上からぴんっと指で弾かれた。布越しからの刺激ですら、今の菊丸には気持ちのイイものだった。シャツの上から尖った乳首が、それを形として伝えていた。
「…桃…桃…っ……」
無意識に菊丸が桃城に腰を押し付けてくる。押しつけられた個所は既に形を変化させ、熱くなっていた。布越しからでも分かるほどに。それでもしばらく桃城はそのままにして、胸だけを嬲り続けた。耐えきれずに菊丸が腰を揺すり始めるまで。
「…あぁ…もうっ……」
「もう、どうしたの?英二先輩」
「…もう…ズルイ…ズルイよっ…桃っ……」
中々肝心な所に触れてくれない桃城に菊丸のほうが耐えられなくなった。耐えられなくなって焦れたように自身を押しつけて、涙目で桃城を見下ろす。その顔が堪らないほど。堪らないほど、色っぽく見えた。
「何がズルイの?先輩。ちゃんと言ってくれねーと分からねーよ」
充分分かっているくせに……見下ろす菊丸の目つきがそう訴えていた。けれども今の時点では自分の方が負けである事も、菊丸には嫌というほどに分かっている。だってもう。もうこの身体の熱を沈める事が、出来ないのだから。
「…このバカ桃っ!…イカせるにゃっ!!」
けれどもムカツクのもまた、止められない。自分の思い通りにならないのが、菊丸は何よりも嫌だから。何よりも嫌、だから。
「全く、英二先輩は…こんなんだから堪らねーんだよ」
けれどもそんな所が。そんな所が、桃城にはどうしようもない程に、愛しいものだった。


「―――あああんっ!!」


ズボンを降ろして、菊丸自身を擦ってやれば直に先端からは白い液体が飛び出した。それを桃城は手のひらで受け止めると、その指を菊丸の秘所へと忍ばせる。くちゅりと音を立てながら、指で入り口を抉じ開けてゆく。
「…く…ふっ…あ……」
狭い秘所はそれでも液体の力を借りて、指を受け入れる。最初は拒んでいた媚肉も今ではひくひくと蠢きながら、刺激を求めて指をきつく締め付けていた。
「…はぁっ…ぁぁ……」
「先輩、今日は自分で挿れてみます?」
指を引き抜かれる刺激にすらびくんっと震える菊丸に、桃城は追い討ちをかけるような言葉を告げた。快楽で意識がぼんやりとし始めた頭ですら、その言葉は鮮明に菊丸の耳に届く。
「…なっ…桃…何言って……」
「言葉通りですよ。先輩このまま、俺を受け入れてください」
桃城の申し出に一気に菊丸の顔が真っ赤に染まる。それは見ているこっちが面白くなるほどに。こんな菊丸は珍しいので、しっかりと堪能しながら桃城は言葉を続けた。
「どっちにしろこの格好じゃそうなるでしょ?」
確かにその通りだった。自分が桃城の上に乗っている以上、そうならざるおえない。理屈では理解した。理解したけど、羞恥心がまだ追いついていない。幾ら何度も身体を重ねあったとしても、何時もされっぱなしだったから。だからこんな風に自分からするのは、ひどく。ひどく恥ずかしいのだ。何を今更だと思われるかも、しれないけれども。
「…ヴー……」
「それに先輩ももう、限界でしょ?」
思わず菊丸は唸ってしまう。けれども桃城の言う通りだった。身体は火照って、堪らない。今すぐにでも貫いて欲しいと、秘所が疼いている。ひくひくと蠢いているのが自分でも分かるから。
「ね、先輩。チャレンジ、チャレンジ」
にこにこという桃城にむかついたので菊丸はぺしんっと一つ頭を叩いてやった。それでも嬉しそうにまだ桃城が微笑っているから。だから。
だからしょうがないと溜め息を一つついて、菊丸は桃城の提案に従う事に、した。


ズボンのファスナーを外して桃城自身を取り出すと、それは既に十分な硬度と大きさを保っていた。今更だけど、よくこんなモノが自分の中に挿いるもんだと感心せずにはいられない。でもコレに貫かれる事がどれだけ気持ちイイか、菊丸はもう自らの身体で知ってしまっているから。
「――――っ!」
桃城自身を入り口に当てると、菊丸はぎゅっと目を閉じてそのまま腰を降ろした。痛みは、何時も一瞬だった。挿った瞬間だけ、引き裂かれるように痛みが身体を襲う。けれども知っている。その次の瞬間に訪れる、どうにも出来ない熱を。
「はっああああっ!!」
ずぶずぶと音を立てながら、楔が自分の中に挿ってゆくのを感じる。普段とは違う、自分からソレを中に挿れている事が。自分から貫かれている事が。それが何時もよりも菊丸の身体の熱を煽った。何時もよりも、身体の芯が痺れてゆくのが早い。
「…あああっ…ああああっ!!」
「先輩、すげーキツい。マジ締め付けてくる」
一端全てを収めると菊丸は一端動きを止めた。そうして埋め込んだ桃城の肉を感じる。その硬さと、熱さを。けれどもこうして。こうして感じるだけでは、足りなくて。
「…桃っ…あああっ!!」
足りなくて、腰を上下に揺さぶった。がくがくと揺すって、肉を擦り合わせる。その度により大きくより硬くなる楔に、喉を仰け反らせて喘いだ。気持ちよくて。気持ちイイから。
「…ああっ…ああんっ…桃っ…桃……」
「イイよ、先輩。堪んねーよ…このまま」
「ああああっ!!」
桃城の腕が菊丸の腰を掴むと、激しく揺さぶった。腰を打ちつけ、下から捻じ込み、最奥まで貫いて。
「―――あああんっ!!」
貫いて、そのまま。そのまま中に欲望の証を注ぎ込んだ。



我が侭も、気まぐれも。泣き顔も、笑顔も。
全部、全部、欲しいから。何もかもが、全部。


――――全部、欲しいんだ。だって俺の方が、我が侭だから。



「…桃…桃…キス……」
「ああ、先輩。してやるよ」
「…いっぱい…だぞ…」
「うん、いっぱいしてやるから」


身体を繋げたまま、唇も繋げた。こうやって触れている事が。いっぱい、触れ合っている事が。



「大好きだよ、英二先輩」



唇が離れた合間に零れた言葉に、菊丸は嬉しそうに笑った。本当に嬉しそうに。けれどもそれは桃城自身しか知らない事だった。菊丸自身も気付かない、桃城だけが知っている事だった。

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